リストラ君のお姉ちゃん

2)姉と弟 ページ4

ぎゅっ

「リンク…私…私…」

リンク「Aが泣いたら、僕まで泣いちゃうよ…？」

リンクの胸は暖かくて優しい。

「私……このままじゃ…嫌なの…」

リンク「…どうして？今まで通りの生活は嫌？」

「私達……コキリ族の皆と…仲間外れなのよ…」

リンク「そんなことないよ…

サリアなんて、僕達と一番に仲良くしてくれてるじゃないか…ミドは、まぁ…僕は嫌われていたけど、Aは凄く気に入られてるじゃん…それにさ…」


リンクは一言付け加えた。


リンク「例え仲間外れでも、僕はAが一番大好きだからね…」


その一言で、私は声を上げて泣いた。


「リ…ンク……あり…が…と…」


リンク「もぉ〜、Aったら、泣き虫なんだから…」

双子といえど先に生まれたのは私。姉は私。
弟にこんな姿を見せてしまうのは、正直恥ずかしい。
でも、私の感情が限界みたいなの…

ごめんねリンク…こんなに情けないお姉ちゃんで…




「…すぅ……」

リンク「A…寝ちゃった…」


泣き疲れて眠ってしまった私の頬に、
リンクの唇が触れたことは、
私は知るよしもなかった。

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