【ｋｚ】悪女になったあたしの日記

悪女と決意 ページ16

「黒木くんごめんね！動揺しちゃった」


「別に、それより”もう会わない”ってどういうこと」


「そのままの意味だよ」


にこにこと笑う


「依頼したのに完遂しないつもり？」


黒木くんは痛いところをついてくるな


さすが対人関係のエキスパート


「ごめんね、でも、今なら間に合うんじゃない？」


「なにが？」


「少し形は変わっちゃうけど今なら立花さんに頼ってもらえるよ」


「ふーん、どうやって」


どうやら話を聞く気になってくれたようだ


ここから一気に畳み掛けなければ


あたしは立花さんを守れなくなる


邪魔なんてさせない


「まず、あたしのことをばらすの黒木くんたちのことは伏せてね！」


「そしたら後は簡単でしょ？あたしを悪者にしちゃえばいーの！」


「結構えげつないいじめもあったからぁあたしのせいだって知ったら、」


「立花さん傷つくでしょうねぇ」


悪魔のような笑みを浮かべる


「そんなの駄目だ！俺たちはアーヤから頼ってほしいんだ」


黒髪くんが言う


あれ？あたし今までこんなやつに味方してたの？


もうどうでもよくなってきた


最後のチャンスだったのにね


さっさと学校行こうかな


少し遅刻するけど途中で気分が悪くなったことにして


七鬼くんはそんなあたしに付き添ってくれてたってことにすればいい


「もういいでしょ」


「あたしはもう協力する気はないの」


「最後のチャンスだったんだよ、さっきの」


「これからあたしが立花さんをいじめから救う」

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