汚い過去も必要?【カゲプロ】

＃７２　出会った少年　セトside ページ24

セトside

セト「うーん、おかしいっすねぇ…」

何もない空間に佇む少年

彼はある疑問を抱いていた

セト「なんでこいつにだけ能力が…?」

ときは遡り1時間前。
彼はある考えにたどり着いたのだ

キドは“目を合わせていない”人間にも能力の発動が可能だ。
カノも人質になったときは全員と目を合わせていたわけではないだろう。

だとしたら、自分は?

思い出せ。
マリーと出会った時、ドア越しに声が聞こえなかったか?


目を合わせる能力の名がつくマリーを除けば、他の能力は使える…?

そして彼は試した。

生き残っているであろう人物

生き残っていて欲しい仲間

全てに試した。

キド、カノ、モモ…順番に一人ずつ。

シンタローまで来たとき、聞こえた。

シン「考えろ考えろ考えろ…!!最善策は何だ?生き残る方法…!!」

セト「!」

やった…!少なくとも一人は生きている。ひとりじゃないんだ

心から嬉しかった。

セト「えっと…」

会いに行こう。他に試したらまだAさんとマリーは生きてる。


そこまで考え少年はある課題にぶつかった

“自分の能力では場所が特定できない”

どうしようかと一生懸命考えて思いついた。

クロハはこの世界の主
それならばクロハの心を読んだらどうだ?

そして現在に至るのだ。

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