#63 交差点 ヒビヤside ページ15
ヒビヤside
クロ「次はお前か?」
そう言って近づいてくるアイツ。クロハとか言ったかな?
怖い怖い怖い。蛇にでも睨まれているような気がする。
その時、周りが急に懐かしい風景へと変わった…。
ヒビ「ここは…あの、交差点…」
そう、僕がヒヨリを失ったところ。
クロ「お前は特別に、愛する人に会わせてやるよ」
((パチンッ
クロハが指を鳴らした瞬間、交差点にヒヨリが現れた。
僕は何が起こったのか分からずに、公園の入り口で猫と戯れているヒヨリをぼーっと見てた。
いろんな可能性を考えて、考えて考えて考えても答えは見つからない。
その挙句に出たのが、この言葉…
ヒビ「今までどこ行ってたんだよ、ヒヨリ!!」
僕はヒヨリの方へ走った。勢いよく地面を蹴った瞬間に思い浮かんだ考え。
“実はクロハはいい人で、僕たちを救いに来てくれたんじゃないか”
その考えが甘かったんだろうな。
目の前でおじさんとキドさんを殺されてるのに、そんな考えが出るなんて自分でもびっくりだ。
ヒヨリまであと一歩という所。そこまで行って、僕は気付いた。
今思えば、ここに来るまで時間はたっぷりあったはずなのに、気付くのが遅いよなぁ…
“コイツはヒヨリじゃない”
振り返った。クロハがいない。コイツはクロハだ。その考えが僕の頭を駆け巡った。
…遅かった。
直後、僕はクロハに突き飛ばされてトラックの目の前に出てしまった
あぁ、きっとヒヨリもこんな気持ちだったんだろうなぁ。
最期に好きな人の気持ちが解るなんて、僕は幸せだ。
僕はそのすぐあとに意識を手放した。
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リル(プロフ) - 瀬戸ヲタ助さん» ありがとうございます!!!少し修正を加えてしまいましたがそう言っていただけると“last storyの方も一生懸命頑張ろう!”って思えます!わざわざコメントを残してくれて感謝感謝です! (2014年7月14日 20時) (レス) id: 301961e8c7 (このIDを非表示/違反報告)
瀬戸ヲタ助(プロフ) - この世にこのような小説を送り出してくれてありがとうございました。1作目のギャグのノリのアウターサイエンスはすごく笑いましたけど、最後は号泣でした。ありがとうございます。セトさんが最後までかっこよかったです((← (2014年7月14日 19時) (レス) id: 72cca9a99b (このIDを非表示/違反報告)
リル(プロフ) - ありがとうございます!初めましてではないですな^ω^これからもよろしくです((ペコリ (2014年1月28日 15時) (レス) id: f0776b713f (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 初めましてなのかわかりませんが……!小説おもしろかったです!更新頑張ってください!応援してまーすっ! (2014年1月28日 15時) (レス) id: 50dc95f910 (このIDを非表示/違反報告)
リル(プロフ) - アヤさん» 返信遅くなってごめんなさい><復活いたしましたので、どうぞお楽しみください! (2014年1月18日 12時) (レス) id: f0776b713f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リル | 作成日時:2013年11月9日 16時