87 ページ40
.
日曜日。今日はついに退院の日
過保護集団が絶対に迎えに行くと口を揃えて煩かったけれど、退院したその足で叔父の所へ行くと伝えると顔を顰めながらも渋々諦めてくれた
最後まで文句を言い続けていたマイキーと一虎は適当にドラケンと圭介くんに投げた
まるで保護者と子供のような関係性なの全然変わってなくて笑った
千｢荷物、俺が持つよ。｣
軽々と私の荷物を持って、空いている方の手でさりげなく私の手を取って歩き出す
『私、お墓に行くの初めてなんだ。』
緊張や不安で少しだけ声が震える
千｢うん。｣
『お母さんたち、怒ってないかな...』
お前のせいなのに、今更何しに来たって
お前だけが幸せに生きているなんて許さないって
そう、言われないだろうか
千｢俺、Aの家族にあったことねえからよく分かんねえけどさ。｣
空を見上げながら口を開いた彼の横顔を見る
千｢これまで辛い思いをしてた分、Aの事は俺が必ず幸せにしますって言うよ。｣
そう言って私の方を見て笑った彼を見て、涙が出そうになる
千｢きっと、Aが幸せになることを一番望んでる、優しい人たちだと思うから。｣
“A！”
“Aが嬉しそうだとお母さんたちも嬉しい”
“Aは偉いなあ。お父さんたちの自慢の娘だ”
『ふっ...ぅ、おとうさ、おかあさんっ...！』
そうだ。怒るわけない。責めるわけない
あんなに、優しい人たちだったのに
会いたい、会いたい
もう、会えない
声を上げて泣き出した私を通行人の目から隠すように千冬くんは抱きしめて頭を撫でてくれた
まるで、もっと泣いていいんだよと言うように
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 124人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まろん(プロフ) - にゃあさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます...！続きを書く予定は無かったのですが、今書いている作品が書き終わってから検討したいと思います！ (2021年9月20日 13時) (
レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ(プロフ) - この続きがよみたいです！！まってます！！ (2021年9月20日 4時) (レス) id: 4438afae7c (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - 月虹さん» ありがとうございます！わわ、そんな勿体ないお言葉をいただけて光栄です...！ (2021年9月15日 22時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
月虹(プロフ) - 完結おめでとうございます‥！とても引き込まれるお話でした‥！ (2021年9月15日 21時) (レス) id: 2f1b7d1c60 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - クロスさん» コメントありがとうございます...！楽しんでいただけて何よりです！こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2021年9月15日 21時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まろん | 作成日時：2021年9月13日 0時
