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千冬side
今日も学校の帰りにAが入院している病院へと向かう
本当は朝から来たいけれど、それを言ったらAが頬をふくらませて怒ってきたからやめた
ちなみにその顔はとても可愛かった
ドアをノックすると、いつもの可愛い声がする
『千冬くん、今日も来てくれたんだね。』
そう言って笑う彼女の怪我はだいぶ良くなっていた
最近はエマちゃんからお見舞いにと貰ったスケッチブックに絵を描いている
昔から良く絵を描いていたらしい
千「当たり前だろ。退院、3日後だっけ。」
『うん、そう。...あのね、千冬くん。』
『退院したら行きたい所があるんだけど、着いてきてくれないかな?』
少し緊張した面持ちで言ってくるもんだから少し身構える
千「もちろん良いけど...どこ行くの?」
『お母さんたちのお墓と......叔父さんの所。』
...聞き間違いだろうか
あのクズの面会に行くって言ったのか?
千「墓は分かるけど、何で...」
『今のままじゃ、ずっと逃げ続けてたら、何も変わらないと思うから。』
それにね
Aは真剣な目で、強い口調で続ける
『ちゃんと全部、終わらせたいんだ。』
『私、千冬くんと真剣に向き合いたいから。』
何がなんでも止めようと思っていた
あいつとAは金輪際会ってはいけないと思っているし、もし会ってしまったらせっかく前を向いて生きようとしているAがまた壊れてしまうと思ったから
でも、そんなふうに言われたら
そんな顔されちゃったらさ
千「だめだなんて、言えねえじゃん...」
『え?今、なんて...』
千「何でもねぇよ。どこにでも着いてく。」
ありがとうと言って笑ったAの傍に座ってそのまま強く抱き締めた
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まろん(プロフ) - にゃあさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます...!続きを書く予定は無かったのですが、今書いている作品が書き終わってから検討したいと思います! (2021年9月20日 13時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ(プロフ) - この続きがよみたいです!!まってます!! (2021年9月20日 4時) (レス) id: 4438afae7c (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - 月虹さん» ありがとうございます!わわ、そんな勿体ないお言葉をいただけて光栄です...! (2021年9月15日 22時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
月虹(プロフ) - 完結おめでとうございます‥!とても引き込まれるお話でした‥! (2021年9月15日 21時) (レス) id: 2f1b7d1c60 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - クロスさん» コメントありがとうございます...!楽しんでいただけて何よりです!こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました! (2021年9月15日 21時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まろん | 作成日時:2021年9月13日 0時