俺の継子が阿呆な件について【不死川実弥】

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「俺が王様！！なんでも命令していいんだよね？！」

「番号でね」



いや、喜びすぎじゃない？善逸くん興奮しながら何かを考えている。君絶対女の子から何かしてもらおうと考えてるでしょ。言っておくけど男いるの忘れないでよ。



「じゃあ5番が王様を抱きしめる！」

「……………おい、俺かよ」

「なんでお前なのぉぉぉおおおお？！！」



玄弥さんが善逸くんを抱きしめると言うB&Lの絵面。うわぁ、わりときついな。涙流してるよ善逸くん。可哀想に。


何度かまわっていく。

伊黒さんが甘露寺さんをお姫様抱っこしたり、宇髄さんが善逸くんを肩車したり。そして私が王様の番。



「じゃあ11番が1番の頭を撫でて、"生まれてきてくれてありがとう"って言う」



なんとなくだった。

11番と1番は師範と玄弥さんの誕生月。まあそんなことありえないと思っていた。なのに、今日はミラクルハッピーかもしれない。



「…………オイ、てめぇわかってやったのか？」

「わかるわけないじゃないですか、私にはあなたたちの番号見えないですし、ねぇ玄弥さん」



ルールは絶対です、そう言って目で何かを師範に訴える。彼はたじろぎながらも、ルールに従い、玄弥さんの頭を撫でて「生まれてきてくれてありがとうなァ、____」という。最後に玄弥さんの名前をボソリと呟いのは私と彼にしか聴こえてなかっただろう。



「俺、ちょっと厠行ってきます」

「いってらっしゃい」

「…………Aさん、ありがとう」



こっそりと耳打ちした彼に、えへへと笑う。泣きそうになりながら顔を真っ赤にさせた玄弥さんが厠へと行った。



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＊玄弥くんお誕生日おめでとう！お兄ちゃんも盛大に祝ってくれてるよ！

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