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*


「師範、あれはなかなかに卑劣でした」

「ホントだよ。Aのパンツで僕に勝てたんだ、Aのパンツに感謝してよ」



風が吹いた時、不死川さんに隙をつかれた。
今日たまたまAはスカートを履いていたから、風のせいでそれが舞っていた。僕もまだまだだ。



「私のパンツ見たってなんの価値もないよ?!」

「確かにないね」

「ひどい……私のパンツ見て師範に負けたくせに……」



不死川さんは卑劣な勝ち方をしたにも関わらず、Aのその言葉にキレてどこかに行ってしまった。A曰く、「おはぎを買いに行ったんだよ」。本当に好きだねおはぎ。顔に全然似合ってないよ。


でも不死川さんいなくなったから僕はAと必然的に二人っきりになれて嬉しい。不死川さん、あんなに僕とAをでーとさせたくなかったのかな。素直になればいいのに。



「師範の卑劣極まりない勝ち方は後でまた軽蔑の眼差し向けるからいいや」



ふふふっ、と可愛らしく笑うAに、ムッとする。

そうやって一番可愛く笑うとき、いつもAは不死川さんのことを考えている。もしも僕がAを助けていたら、そんな笑顔を僕に向けてくれてたのかな。



「無一郎くん、師範との賭けなんて気にしないで、気兼ねなく誘ってね。私、甘味大好きだから大歓迎だよ」

「…………じゃあ今から行こう。次会えるのいつかわからないし、会えないかもしれないから」

「よぉーし、ここはお姉さんが奢ってあげよう!」



僕はきっと、Aにこれから先もずっと弟のような存在として接し続けられる。それでもいいんだ。気持ち伝えなくても、Aが僕に向けてくれる笑顔守るよ。



.
*弟のように思われてる無一郎くん不憫です。ところで不死川さん、風花ちゃんをどうしてもデートさせたくなくて卑劣な手を使わせました!!うん!!

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設定タグ:鬼滅の刃 , 風柱 , 不死川実弥   
作品ジャンル:アニメ
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ぶどう - カッコ仮ってシュタゲかw w (2021年2月4日 21時) (レス) id: 87d010c47c (このIDを非表示/違反報告)
りんごたん - むいくん…( ;∀;)むいくんが悲しすぎる… (2020年3月1日 17時) (レス) id: b6aa212c61 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 伊黒さんのもつくって欲しいです (2020年1月26日 0時) (レス) id: 930d314957 (このIDを非表示/違反報告)
いちゅき - オチはやっぱり実弥がいいですねぇ (2020年1月25日 12時) (レス) id: e629abc83d (このIDを非表示/違反報告)
奈胡 - 毎日楽しく見させていただいてます。ありがとうございます!希望としては恋のパターン希望です〜(*'-'*) (2020年1月25日 3時) (レス) id: 6815733e3d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2020年1月11日 20時

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