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夜の見回り担当の隊士が急病を患い、最悪にも俺が駆り出された今。せっかくの非番が最後では仕事になっちまった。これならAを送っていったあと、江戸をぶらりぶらりしておけばよかった。
「未成年をホストクラブに連れて入る男がいたっつー通報があってな」
そんなやつ今時いたのか。
土方コノヤローと一緒に、そのホストクラブへと調査しに行くことになった。未成年をホストクラブに連れて行ったところでロリコン野郎は満たされねェんじゃねーのかと疑問に思う。そういうのが好きな変態野郎かもしれねェがな。
歩くこと数分してついたのは見覚えのあるホストクラブだった。確か前に俺と土方さんがヘルプに強制的に入れられたことがある店だ。
「土方さん、嫌な予感がしやす」
「奇遇だな、俺もだ」
Aはこういうところには行きたがらないだろう。
ホストクラブの中に入り、そこにいるアフロの男に「真選組だ」と土方さんとともに警察手帳を見せた。俺たちを覚えていたようで、「万事屋さん来てますよ」と教えてくれた。
やはり、か。予想は当たっていた。となると、来ているのはおそらくチャイナだろう。旦那のいるテーブルを聞くと、親切にも案内してくれた。
「ーーーうおおおおああああ!!帰りたい!!」
「うるせェぞA」
「無理無理無理。こんな顔面偏差値高めの男らに囲まれるなんて無理!!」
「「「Aさん!!」」」と何人かの男たちが良く知る名前を叫んだ。ソファーからドテンと落ちたソイツを見ては、土方さんと「やっぱりな」と声を揃えた。
「万事屋さん、真選組の方々来てます」
「え?!!」
「あ?真選組だァ?」
こっちを向いたAは顔を真っ赤にさせては口をパクパクさせる。俺は無言でソイツに近づくと、ソイツの頬を両方から掴んで、「よォ」と言った。
「こ、これはこれは夕方ぶりですね…総悟サン」
「お前ェ、こういうのが好きなのかィ」
「断じて違う」と否定するAをジト目で見る。「沖田クーン、そんなんじゃAは落とせないよ〜」と酒瓶を片手に上げている旦那に俺の肩が反応した。
「テメェ、旦那に言ったのかよ」
「そそそそそ相談したら、何故か知ってたんだよ!!」
「今ここでべろチューしてやろうかィ」
「そんなことしたら嫌いになるから!!」と叫ぶソイツに一瞬固まって、手を放してやった。
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美桜(プロフ) - non@nqrseさん» 返信遅くなってすみません!興奮したまま最後まで読んでくださいね!それと御指摘ありがとうございます。なおしておきました!まだまだこれからもよろしくお願いします! (2018年10月6日 18時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 神鬼*conさん» 返信遅くなってごめんね(土下座)珍しくやる気出てきてて、すらすら文が思いついちゃうんだよね笑まだまだ更新早めていきますよ〜! (2018年10月6日 18時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
non@nqrse(プロフ) - 連続コメントすいません!62話と63話同じになってます!! (2018年9月24日 19時) (レス) id: 0592968b68 (このIDを非表示/違反報告)
non@nqrse(プロフ) - 続編御目出度う御座います&有難う御座います!吉原の神威が出て来た所から興奮状態です!!!!更新頑張って下さいいいいい!! (2018年9月20日 13時) (レス) id: 0592968b68 (このIDを非表示/違反報告)
神鬼*con(プロフ) - うおわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!続編おめでとう!更新スペース激早でビックリしてます!むりは程々やで!!楽しみにしてます! (2018年9月19日 19時) (レス) id: af0d4e115f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2018年9月19日 19時