年下彼女に要注意？【神威】

under girlfriend 24 ページ27

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夜8時。

19時の就業時間が終わってから1時間が経過。
社員が全員居なくなったのを確認して私は社長室へと行った。


もしかしたら神威さんは何かに気づいたかもしれない。そっけない態度を取ってしまったのだから。


社長室に行くとちょうど阿伏兎さんが出てきた。彼には「後で神威さんを下で待っててください」とニコリと笑った。


神威さんと二人きりになると、彼は「今日一日どうしたの？」とすかさず聞いてきた。昨日の彼からの返信もまともに送っていない、今日の彼への態度も最悪で。



「神威さん」


「……？」


「ーーー私と別れてください」



私たちの間に長い沈黙が流れて行く。
「は？」と言うように、顔に驚きが隠せていない神威さん。漸く神威さんは口を開いて「なに言ってんの」と言った。


それに「ごめんなさい」しか返せず。
「ごめんだけじゃわからないよ」と神威さんが私の肩を掴んで揺さぶった。


昨日のことを責めるつもりも問い詰めるつもりも私にはない。そうしてしまえば尚更神威さんを困らせることになるし、私自身可笑しくなってしまいそうで。


「……別れろよ」


そーちゃんが言っていた通り別れるのではない。
自分でそう決めたのだ。


これ以上神威さんを困らせたくないし、こうすることで神威さんの社長としての名誉も全て守れるんじゃないかと思ったのだ。



「神威さんは何も悪くないんです。吉沢グループのお嬢さんと婚約の話続けてください」


「なんだよそれ…」


「これが一番神威さんが幸せになる方法なんです。……私も」



だからお互いのために別れましょうと口角を無理やりあげて笑ってみせた。



「そんなので納得できるわけないだろ…！！」



そう声をあらげた神威さんが私をソファーの上に押し倒した。怒りのこもったネモフィラのような青い瞳をまっすぐに見つめる。消して泣いてはいけない。



「俺は絶対Aを離さない」



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