37. ページ37
.
「マネージャー、なんかあったのか?」
「花が飛んでる」
放課後の部活中。
機嫌のよすぎる私は鼻歌を歌いながら、ボール磨きをしている。部活に行く前、成宮くんは本日3回目となるキスをされた。ちなみに2回目は昼休み。
「ふふ」
「きもい」
「え」
自分の背後から聞こえてきた低い声に驚く。低い声とちょっとひどい言葉。後ろを向くといつもの白河くんがいた。……酷くないですか。
「な、何か…?」
「さっきから鼻歌ばっかりして。キモい」
「……」
ガーンッと肩を落とす。キモいかもしれないけど、嬉しすぎて体内から溢れ出すっていうか(意味不明)。白河くんが冷たいのは知ってたよ、知ってたけどさ。
「……酷くない?」
「さっさとボール貸して」
「はひっ!!」
「裏返ってる」
ボールを渡すとなんか「ふっ」と鼻で笑われた気がした。今、私わかった気がする。白河くん絶対私のこと嫌いだ!!
「何やってんのー?」
「白河くんについて考えてました」
「は?白河?何で」
水分補給をしにきた成宮くんにスポドリを渡しながら答えるとなんか機嫌損ねた?ガシッと頬の両端を包む彼。そのまま、ちゅーっと本日4回目。
長いやつをされ、少し経った頃に離れた唇。
「……いま…」
「んー?」
「部活中!!!」
「はぁ?!悪いのそっちじゃん!俺というイケメン彼氏がいるのに、白河のこと考えてるとか!!!」
怒りたいのは私の方なんだけど。と、まぁ今の成宮くんには言えず。……部活中はキスしないでねって約束したはずなのに。
今日思ったけど成宮くんって結構なキス魔だと思う。
.
267人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美桜(プロフ) - yunさん» ありがとうございます…!実は私もyunさんの小説読ませてもらってます(笑) (2016年11月19日 20時) (レス) id: e5ec75c733 (このIDを非表示/違反報告)
yun(プロフ) - 密かに読ませて頂いております。大学受験大変だと思いますが、無理されず頑張ってくださいね。 (2016年11月18日 20時) (レス) id: c655f2b903 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 永遠さん» ありがとうございます!頑張ります (2016年11月17日 23時) (レス) id: e5ec75c733 (このIDを非表示/違反報告)
永遠(プロフ) - 大学受験頑張ってください! (2016年11月17日 21時) (レス) id: 063fb754ef (このIDを非表示/違反報告)
kel* - こんにちは!! あの小説まじドキドキしました!! 今度はもっといいの待ってます!! (2016年10月18日 20時) (レス) id: d4f75c9526 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:美桜 | 作成日時:2016年10月16日 16時