【◇】好き×嫌い

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「マネージャー。タオル」

「俺はスポドリ」




放課後の練習。途中休憩にきた白河くんと神谷くん。二人にタオルとスポドリをとって手渡した。




「はい、白河くんはタオルと…神谷くんはスポドリ」

「……反対な。俺が神谷で、こっちが白河だから」

「そろそろ顔と名前覚えろよ。成宮だけは間違えないくせに」

「あはは……ごめんなさい」




二人は互いに、タオルとスポドリを交換していた。部員多くてまだ顔と名前が一致していない人が多い。イコール、名前を間違えてしまう。




「あれ？白河くん」

「何」

「練習着ほつれてる」

「あ……本当だ」




ここ数ヶ月の練習の成果だろう。少しほつれているのを見つけた。そこまで気にしてない様子の白河くん。




「練習終わったら貸して？今日直しとくから」

「別にいい」

「だめだめ。自分じゃしないでしょ？」

「………わかった」





渋々という感じに了承してくれた。マネージャーとして活動しながらわかったけど…。白河くんはちょっと冷たい。神谷くんは……変態。



この前、部屋にタオルを届けた時に上半身裸で何もきてなかった。その時はすっごいびっくりした。





『きゃぁぁあ？！』

『A?!……ってカルロ!お前上ぐらい着ろよ!!』

『悪ぃ悪ぃ』







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