愛 の 行 方 【神威】

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美琴を抱っこしたまま
阿伏兎と戦艦に帰る





「………おっと
翔から連絡来てるぜ

…………おっ」


「なに？」


「……団長、俺ァ一足先に帰るぜ」


「は？」





阿伏兎はニヤニヤしながら
俺より先に走って帰って行った






美琴が俺の腕の中で
ぅ"ぅ…
とうねっている







「どうしたの？」


「………お腹すいた」


「お家帰ったらたらふく食べるといいヨ」


「ママのご飯食べたい〜」


「パパが作ってあげるサ」


「パパの美味しくなーい」







我が娘ながら辛辣だ

まあ俺のご飯なんて食えるもんじゃないよね。




量だけで味気にしないし。






前に体調崩していたAに
作ってあげたら
「……からっ」っていわれたし






「………翔に作ってもらって」


「パパのはねぇ、チャーハンが1番
美味しいよね」


「パパ特製だからネ」


「うん！
もう美琴降りるー、おろしてー」







よいしょとおろしてあげると俺の手を
繋いで無邪気に笑う






美琴の歩幅にあわせて
戦艦に戻りついた







Aの部屋まで行く途中






俺たちの前に出て来た人物に
俺は目を見開いた






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「おかえりなさい
神威、美琴」






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「ママ！！」






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