愛 の 行 方 【神威】

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翔から受け取ったGPSの発信機の元
敵の居場所を掴み
アジトに乗り込んだ





俺と阿伏兎、二人で来ている





阿伏兎は
殺気を隠せ
と言うけどそんな簡単に
抑えられるわけないだろ





二人で歩いて美琴の場所を
探しているとドカーンッと音が
鳴り響く







走って行くと
美琴が首を絞められており、
頭や口から血を垂れ流す暁がいた






「………美琴ーーー！！！！」





叫べば、暁がこちらを振り向き
ニヤリと笑う







「この餓鬼…
さすがはお前の娘だな
母親を傷つけたのが俺だとわかった瞬間
このザマだ。はは…」





「オイオイ、まさか餓鬼相手にこいつ
闘ってたのかよ」





美琴にはまだ戦闘なんて教えてない
Aがほんの少しだけ話したとは
言っていたがあの歳で覚醒するものなのか






「美琴を離せ」





「ふっ……おらよ！！」






そいつは美琴の首を持ったまま
適当なところに美琴を投げ飛ばす





俺が走りキャッチすると
ゴホゴホッとむせる美琴が
そっと目を開ける







「パパぁ……！！ふぇぇぇええん」





「よしよし、怖かったね」





阿伏兎に美琴を預け俺は
暁を殺気を込めて睨みつけた








「…………死ね」








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