【◇】一也の妹

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「え……うそー…」

「本当ごめん！弟、保育園に迎えに行かなきゃ」

「……わかった」




カラオケに入り、30分。

早苗ママから電話が入ってきた。早苗の5歳の弟を迎えに行かなきゃならないらしい。




せっかくモヤモヤ発散しようと思ったのに、一人カラオケなんて寂しい。





「それじゃ、また明日」

「うん…ばいばい」






早苗が帰っていった後シーンと静まる部屋。スマホで時間を確認するとまだ6時すぎ…。




「何か…歌おう…」




カチカチと画面を操作して、私は西野○ナのあの曲を入れた。





＜♪〜♪〜＞

「会いたくて、会いたくて震える〜♪」





この歌歌っても虚しくなるだけかもしれない。私はこの後にAK○48を入れた。






「I want you〜、I need you〜」




あっ……これもダメだ。

どうした、私。


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19時

カラオケを出て、一人でマックに来た。
パンケーキとアイス、飲み物にポテトを頼んで一人掛けのテーブルに座る。





携帯をいじっていると、お兄ちゃんからLINEが来た。




"お前、いまどこにいる"

"部屋に行ったらいなかった"
と。





だいぶん、ネガティヴになってる私はそれを無視してしまった



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