【◇】一也の妹

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放課後久しぶりに一也と会う

今度一緒にとあるプロ野球の試合を見に行く約束をしている



今日は少しお互いのチームについて語ろう的なことをする訳だ





「久しぶり！一也ー」

「あ、やっと来たか、鳴」

「いやー、女の子たちに絡まれててさー」

「そりゃ大変そうで」






俺、結構モテるし練習のない放課後なんてかなりの人数の女の子からお誘いがある。





断るけど、校門まで引っ付いてくるから正直言って面倒くさい。






「どっかお店入ろうよ！」

「そうだな」






街の方に足を傾け進む




「お兄ちゃーーーん！」





背後から女の子の高い声が聞こえ、一也が咄嗟に振り向いた





「っておい！何でこんなとこにいんだよ」

「はぁ……はぁ……お兄ちゃん見かけて…」





肩を上下させ、一也を見る女の子


え、待って。お兄ちゃん⁈





「か、一也……誰」

「あー………妹」

「一也お兄ちゃんの妹です」





ペコリと頭をさげる女の子は、一也と一緒の茶髪。顔は可愛い。

一也も顔はいいし。性格がアレだけど。





「お兄ちゃん見えたから走っちゃった」

「だからって追いかけなくてもいいだろ」

「だってー…」






女の子は、少し一也と話した後帰って行った。
女の子が帰った後、こっちを気まずそうにみる一也






「俺、一也に妹いたと初耳だし！それに、何あの可愛さ！」

「鳴だから言いたくなかったんだよ！」

「てか、制服青道だよね⁈何年生？名前は？」

「言わないとだめか？」

「駄目！言え！」

「俺の１つ下で名前はA」





Aちゃんか……。ひとつ下ってことは、沢村とかとタメか。なんか複雑





「一也………ごめん、一目惚れしちゃった！」

「だから嫌だったんだよ！」






ごちゃごちゃ俺の目の前で怒る一也。



そんなに俺に会わせたくなかったのかな






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