ツン77% ページ47
ｓｉｄｅ 貴方
るす兄のその一言でまふくんはぴたりと止まって、視線を合わせる。
ま「鹿島はどうしたいんだよ」
そうまふくんが放つとるす兄も私に視線を向け、りぶくんは諦めたように溜息をつく。
ま「俺は鹿島が出した答えに従う」
まふくんのその言葉にるす兄は、俺も！と私に笑顔を向ける。
『えっと、みんなで帰るのはダメかな？』
るす兄のLINEを無視した私も悪いけど、やっぱり1度まふくんに一緒に帰ろって言った反面断りずらく、そう聞いてみると、るす兄は心底嫌そうな顔をして、まふくんはそっぽを向いてしまった…
ま「じゃあ、それで… 鹿島が決めた事だし」
る「別にいいけど… 明日は僕と一緒ね？話したいこといっぱいあるし！」
るす兄はそう言って私の頭をわしゃわしゃと撫でる。
『うん！でも、頭あんまり撫でないで、ボサボサになっちゃう』
なんて言いながら、3人で帰路についた。
その間、るす兄と私でお話しをして、まふくんはそんな私の隣で歩幅をあわせて歩いてくれる…そんな中、るす兄がまふくんに話しかけた。
る「まふくんだっけ？Aのなんなの？」
ニコニコと笑顔でそう問いかける。
『ちょ、るす兄！』
る「だって気になるじゃん！わざわざ一緒に帰る上に、荷物まで持つなんてさ」
頬をぷくーっと膨らませながらるす兄は言う…
確かに… 一緒に帰るのがほぼほぼ日常になってて、いつもカバンを持ってくれる… ただの友達なのに…？
私もその答えが少し気になって、まふくんに視線を向ける。
ま「……友達、ただの友達、です」
その答えに私は少し肩を落とす。
当たり前の答えなのに、当然なのに、どこか自分はまふくんにとって特別な存在なんじゃないかと勝手に期待してしまって…
る「なーんだ、彼氏とかかなーって思ったけどよかった！」
少し嬉しそうなるす兄とは裏腹に私の表情は暗くなっていく。
一度考えだすときりが無く、終いには思ってしまった。
先日の告白は本当は聞いていて、あえて返事をくれず、これがまふくんの答えなんじゃないかと。
ま「鹿島…？」
そう思い始めると事は一瞬で、抑えきれず涙が出てしまった。
見ないで。今の私を…
ま「なんで… 泣いて…」
俯いた私を覗き込んだまふくんは目を大きく見開いて、私に手を伸ばすが届かず。
私は気づけばるす兄の腕の中に収まっていた。
る「ごめん、まふくん、今日はもう帰ってくれないかな？」
その言葉に、まふくんは、わかったと言って去って行った。
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美雲 - 面白くて今日、1日でパート1から全て読んでしまいました！更新、お待ちしてます！ (2020年3月20日 18時) (
レス) id: 5c54d7ec1f (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - アスリさん» そうですかね？(笑)ちょっと丸くなったかもしれません！ (2016年1月13日 19時) (レス) id: 17f5c0bd21 (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - 夜猫さん» ありがとうございます！未だにこの作品のまふくんのキャラがどんなのかわからないですけど(笑)ツンデレに近づいてくれると嬉しい(笑) (2016年1月13日 19時) (レス) id: 17f5c0bd21 (このIDを非表示/違反報告)
アスリ(プロフ) - おーツンデレ率が7:3になっきた♪(´∀`*) (2016年1月10日 0時) (レス) id: 24e178830e (このIDを非表示/違反報告)
夜猫(プロフ) - ツンデルは思ってることを間逆に言ったり？たとえば『好き』っていいたいのに『きらい』って言ったり照れ隠しのとき冷たい態度になるとかですかね？あまりあてにしない方がいいですよ←←←← (2016年1月9日 21時) (レス) id: bf8d0cbdd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花ノ絵 | 作成日時：2015年12月25日 12時
