ツン39% ページ5
Side 貴方
『そらるさん…』
あまりにもタイミング良く現れた彼に驚きを隠せず名前を呼ぶと「なに?」と聞いてきた…ろんちゃんに仕返しはしたいけどそらるさんを使うのは…
『そらるさん、今日登山じゃないですか、ろんちゃんの側にいてくださいね』
私が満面の笑みでそう言うとそらるさんは頭にハテナを浮かべながら、いいよと一言言ったので私は満足気にトイレまでスキップし、そらるさんと別れた
その後朝食を済ませた私達は、登山の準備をし玄関に集まった
ま「鹿島は登山とか平気なの?体力持つの?」
歩き始めた時、相川くんにそう言われ苦笑いを零した、すると察したかのように、苦手なんだ、と言いながらクスっと笑った
『相川くん、なんだか丸くなったね、なんか棘が無くなった感じ!』
そう彼に笑顔を向けると、相川くんはムスッとして「別に」と言い会話は一旦途切れ、少し後ろに視線を向けると、仲良さげに話すろんちゃんとそらるさん、そして私の視線に気づいた相川くんに話しかけられた
ま「そらるさんが気になるの?」
その声は気の所為か少し悲しそうに聞こえた…
私は誤解を解こうと慌てて否定したが、相川くんにはそれが動揺に見えたようで「ふーん」と不機嫌そうに言った…そんなの、期待しちゃうじゃん…
『なんか…怒ってるの?相川くん…』
そう声をかけるとなんだか冷たく、「別に、気の所為じゃない?」と言われ、相川くんはせっせと山道を登っていった…それを追いかけようと少し早歩きになるが、ここは山道、下手すれば、足場を踏み外して取り返しのつかないことになってしまう…
けど、この時私は相川くんの機嫌を直すのに必死で気にも止めてなかった
『相川くん!待って、よ?』
ちょうどその時私が足を置いたのは、少しぐらついてる岩で、その反動で足を滑らせた私は、状況を良く理解できずにいた…
?「おい!大丈夫か?!」
その声で我に返った私は、そらるさんに腕を掴まれてる状態で、山道の横にぶら下がってた…先を歩いてた相川くんも足を止め、泣きそうな顔をしてた、そらるさんの後ろに立ってるろんちゃんも驚いた顔ををしてて、自分の置かれてる状況を理解する…
そのあと、そらるさんに引き上げられお礼を言った…その直後、滅多に大声を出さないそらるさんが声を上げた
そ「おいまふ!お前何やってんだよ!1番近くにいたのお前だろう?俺たちが後ろにいなかったらどうなってたのかわかるか?!」
その言葉で、場の空気が凍った…
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美雲 - 面白くて今日、1日でパート1から全て読んでしまいました!更新、お待ちしてます! (2020年3月20日 18時) (レス) id: 5c54d7ec1f (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - アスリさん» そうですかね?(笑)ちょっと丸くなったかもしれません! (2016年1月13日 19時) (レス) id: 17f5c0bd21 (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - 夜猫さん» ありがとうございます!未だにこの作品のまふくんのキャラがどんなのかわからないですけど(笑)ツンデレに近づいてくれると嬉しい(笑) (2016年1月13日 19時) (レス) id: 17f5c0bd21 (このIDを非表示/違反報告)
アスリ(プロフ) - おーツンデレ率が7:3になっきた♪(´∀`*) (2016年1月10日 0時) (レス) id: 24e178830e (このIDを非表示/違反報告)
夜猫(プロフ) - ツンデルは思ってることを間逆に言ったり?たとえば『好き』っていいたいのに『きらい』って言ったり照れ隠しのとき冷たい態度になるとかですかね?あまりあてにしない方がいいですよ←←←← (2016年1月9日 21時) (レス) id: bf8d0cbdd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花ノ絵 | 作成日時:2015年12月25日 12時