逢魔時、四週目。 ページ5
二人は、暗い、夜に、外に出るのは初めてだった。
暗いだけで、世界が、町が変わったように感じた。
何も、変わっていないのに。
明かりはない闇の中で、二人は町の中を探し回る。
兄のことを。イフリートのことを。
あてもなく夜の街をさまよい、T字路に差し掛かった。
明かりの下に、ナニカ、がいた。
黒い、影。人のようで、そうじゃない。
白い穴が三つ。
顔?
そう二人が思った瞬間。
上の白い穴に、赤い光がもやりと映る。
目?
その目と顔は、怒りに、憎しみに染まっていた。
ブワリと鳥肌が立つ。
見たことないナニカは、理不尽なことに、
自分たちに対して怒っているのだ、と直感だったが、確信した。
すくんで、縫いつけられたように動かない足。
影は、少しづつ距離を縮めてきて、目の前に_
目が合う。
固まっていた脳が動き出して、もつれながらも立ち上がる。
同時に、一斉に二人は走り出す。
ばくばくと鳴り響く心臓。呼吸が荒くなり、うまく走れない。
自分たちの足よりかは少し遅くても、
すぐに逃げ切れないことには変わらず、
無言で、一生懸命足を動かす。
ふと、後ろを振り返ると、影はいない。
…どうにか影からは逃げ切ったようだ。
zm「なんやあれ…!」
shp「知りません、見たこともないですよ…」
どくどくとうるさい鼓動を静め、辺りを見回す。
夜の町。
どうやら、知らないことはないと思っていたはずのこの町は、
案外、そうでもないんだ、と感じた。
ジジ、と周りを照らす街灯が、なんだか頼れるように見えた。
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
今日の我々だ
オスマン(JKな外交官)
42人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミルクティーsサイズ(プロフ) - 凄い面白かったです!!最新頑張ってください!! (2019年8月17日 14時) (レス) id: 758159dbb8 (このIDを非表示/違反報告)
star - めっちゃ面白いです!続きが気になります!更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月5日 18時) (レス) id: 93c3e87d62 (このIDを非表示/違反報告)
使徒猫(プロフ) - 妖月 零さん» コメントありがとうございます!自己満足の作品ではあったのですが、好き、と思ってくださってよかったです。死ぬほどマイペースですが、ぜひこれからも閲覧してくださると嬉しいです! (2019年7月23日 23時) (レス) id: 4fe6cd50a1 (このIDを非表示/違反報告)
妖月 零(プロフ) - 夜廻さっきまで見てましたwwwすごく好きなので、自分のペースで頑張ってください! (2019年7月10日 1時) (レス) id: f64de88fda (このIDを非表示/違反報告)
白砂(プロフ) - 大丈夫ですよ!いろいろと大変だと思いますが更新頑張ってください!応援しています!! (2019年7月3日 21時) (レス) id: 30dece3efd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:使徒猫 | 作成日時:2019年3月4日 22時