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逢魔時、三週目。 ページ4

トントンは、家の玄関の前で、二人を待っていた。

その姿を目に入れると、気持ちがあふれて、目の前がにじんでくる。

tn「おかえり」

いつも通りの言葉が、優しい声が、

怒られる前のような、責める声に聞こえた。

「「ただいま…」」

喉の奥がきゅうと痛くなる。

tn「イフリートは、どうしたん?」

優しく、いつも通りに、兄は聞いてくる。

shp「いなく、なりました…」

zm「どっか、行ってもうた…」

tn「…逃げたん?」

頷くことも、首を横に振ることもできず、

ただ、二人で顔を見合わせることしかできない。


tn「、兄ちゃんたちが探してくるわ。」


前の言葉は聞こえなかったが、

気づくともうトントンがグルッペンを呼んで、二人で少し会話する。

呆然とその場を見ていたので、何を話していたのかはわからない。

兄たちに頭を撫でられる。

tn「必ず見つけてくるで。あぁ、二人の分は机に置いてあるから、食べといてな。
  お皿はいつも通りでええから。…心配しなくてええよ。」

兄たちは、町の中を探しに散っていった。



用意してくれた食事は、つっかえたようにのどを通らなかった。

いつもより、全然食べられないまま、ごちそうさまをして、

玄関先でかえってくるはずの兄たちを待つ。


時計の針が少し進んでも、

時計の針が一周、二周しても、兄たちは帰ってこない。

たくさん待ったはずなのに。

zm「遅い、なぁ」

shp「帰ってきませんねぇ…」

ふと、イフリートがいなくなった時を思い出す。

shp「、帰ってこなくならないですよね…?」

zm「ッ、分からん…」

沈黙が流れる。

意を決したように口を開いたのは、ゾムだった。


zm「行こう、ショッピくん。」

shp「!はい」

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ミルクティーsサイズ(プロフ) - 凄い面白かったです!!最新頑張ってください!! (2019年8月17日 14時) (レス) id: 758159dbb8 (このIDを非表示/違反報告)
star - めっちゃ面白いです!続きが気になります!更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月5日 18時) (レス) id: 93c3e87d62 (このIDを非表示/違反報告)
使徒猫(プロフ) - 妖月 零さん» コメントありがとうございます!自己満足の作品ではあったのですが、好き、と思ってくださってよかったです。死ぬほどマイペースですが、ぜひこれからも閲覧してくださると嬉しいです! (2019年7月23日 23時) (レス) id: 4fe6cd50a1 (このIDを非表示/違反報告)
妖月 零(プロフ) - 夜廻さっきまで見てましたwwwすごく好きなので、自分のペースで頑張ってください! (2019年7月10日 1時) (レス) id: f64de88fda (このIDを非表示/違反報告)
白砂(プロフ) - 大丈夫ですよ!いろいろと大変だと思いますが更新頑張ってください!応援しています!! (2019年7月3日 21時) (レス) id: 30dece3efd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:使徒猫 | 作成日時:2019年3月4日 22時

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