第1夜 ページ2
『うわあ…!あれがシンドリア……!!初めて見る景色だ…!』
長い船旅も今日で終わり、いよいよ留学先のシンドリアへと足を踏み入れる。
船の上から見ているだけでも、活気のある島だと体全体で感じ取ることができた。
Aにとって初めての留学先。
どんな人たちと出会えるのか、煌帝国を出発する時から心拍数が上がって仕方がない。
そのせいか出発する際、割と親しい高齢の従者から「本当に気を付けてくれ」と念を押されてしまった。
「A。見てわかる通り、もうすぐシンドリアに到着する。準備だけしておけ。」
『はーい、白龍。もうすぐするよ、もう少しだけこの景色見ておきたいの!』
「クスクスAちゃんは相変わらずねえ?」
『紅玉!…だって、この景色は今しか見れないんだもん。ちゃーんと見ておかなきゃ。』
このシンドリアへの留学はAだけではない。
煌帝国第第4皇子の練白龍と煌帝国第8皇女の練紅玉も共に参加をしている。
もっとも、紅玉に関しては他の理由でAと白龍についてきているのだが…。
『さ、そろそろ準備を…まあ、でもそんなに準備することもないかなあ。お化粧と服装くらいはちゃんとしなくちゃね。』
紅玉と同じくお洒落が好きな女の子。化粧と着替えには一際時間をかけるのだ。
コンコン
「A?準備できましたかー?」
『えぇ!白龍ちょっと待って…まだお着替えが終わっていないの…!服の合わせ方何にしようか迷っちゃって…』
「あなたは何してたんだ!…全く、あと何が選び終わってないんだ。」
『靴〜!黒いのがいいのか、白いのがいいのか選べなくて…』
こいつはまたこれで悩んでいるのかとため息を溢す白龍。
Aは毎回と言っていいほど、靴で迷う。
ガチャ
「入るぞ。…その服なら白でいいと思うが?黒では目立ちすぎてしまうのではないか?」
『確かに…!パキッとしてしまって、留学に来ているのだから目立ってはいけないよね!ありがとう!白龍!』
「いつものことだから気にするな。もう到着する、船上にでて義理姉上とお話しでもしてはどうだ?」
『うん、そうしてみる。紅玉ちょっと様子がおかしいし、到着するまでになだめておくね。』
Aは紅玉のもとへ行き会話をして様子のおかしい紅玉を落ち着かせようとしたり
白龍は何かを決意した面持ちでシンドリアを見つめていたり
そうこうしているうちに、煌帝国一行はシンドリアへと到着する。
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鈴々(プロフ) - 紅桜夢さん» コメントありがとうございます!何とか頑張りたいと思います! (2021年12月13日 16時) (レス) id: 123abef388 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜夢 - 頑張ってください! (2021年12月13日 14時) (レス) @page1 id: d6df4e3d64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:璃々 | 作成日時:2021年12月13日 10時