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コンパートメントのドアがガラガラと開いた。
緊張感に包まれたコンパートメントは、いっきにビクビクオドオドと言う気配に変わった。
「ネビルのヒキガエルを見なかった?」女の子が言った。
「あー。見なかった。」ロンが答えた。
女の子は、ロンの杖を見て「あら?魔法をかけるの?やって見せて!」まるで自分が上の者だと主張するような言い方で言った。
女の子がAの隣に座って、まだかと言うような目でロンを見た。
ロンはまた咳払いをした。
「お陽さま、雛菊、溶ろけたバタ〜。デブで間抜けなねずみを黄色に変えよ」ロンは杖を振った。だが、何も起こらない。スキャバーズは相変わらずぐったりと眠り続けていたし、ネズミ色だった。
女の子は「その呪文間違ってないの?」と、言った。「えぇ。間違っているわ。」Aは小声で言った。「あってたとしても、あんまりうまくいかなかったわね。私も練習のつもりで何度か簡単な呪文を試したけど、みんなうまく言ったわ。私の家族に魔法族は誰もいないの。だから、手紙をもらったとき驚いたわ。でも、とっても嬉しかったわ。最高の魔法学校だと言うことを聞いたもの。教科書は勿論、全部暗記したわ。それだけで足りればいいけど……。私、ハーマイオニー・グレンジャー。あなた方は?」女の子は一気に言った。
ハリーとロンは教科書を暗記していないので、おたがいを見あってホッとしていた。
Aはまた本に目をやった。だが、自己紹介をしておいた方がいいと思い、
「Aよ。よろしくねグレンジャー。」そう言うと、「あら。ファミリーネームは教えてくれないの?」と言われた。
Aは家族がいないこと、自分の名前が分からない事。そして、ウィーズリー家に今まで育てられてきたと言うことを、全て話した。
「それはお気の毒に……。ごめんなさい。嫌な質問をしてしまったわね。」グレンジャーは何とも申し訳なさそうに言った。
「いいのよ。自分でもあんまり気にしてないし…。そうだ。私も教科書を暗記したのだけれど、あっているかどうか分からなくて…。その。あの。一緒に復習してもらえないかしら?どちらの得にもなるでしょ?だって…ほら。もし組分けの試験なんかで問題が出てきたとき、分からないなんて事があったりしたら…。駄目でしょ?だから。どうかしら?グレンジャー。」Aが恐る恐る聞くと
「えぇ。喜んで!ハーマイオニーでいいわ。」そう言ってくれた。
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ましら(プロフ) - いきなりすみません。少し前、イベントに参加してもらった者です。元春夏秋冬姫です。おぼえていますでしょうか?諸事情により、イベントを消すこととなってしまいました。大丈夫でしょうか? (2017年2月13日 17時) (レス) id: 512c5a6245 (このIDを非表示/違反報告)
ましら(プロフ) - 紅のバングラデシュさん» そう言っていただけて嬉しいです (2016年11月20日 15時) (レス) id: 512c5a6245 (このIDを非表示/違反報告)
紅のバングラデシュ - ましらさん» アドバイスありがとうございました。自分でも気づかないようないいところ、悪いところを言っていただけるのは、中々無い機会ですので、あひがたいです。こちらこそ、ありがとうございました! (2016年11月20日 14時) (レス) id: ea97666007 (このIDを非表示/違反報告)
ましら(プロフ) - 最後に。長文連投失礼いたしました。こみゅとかでやった方が良いのかもしれません、こういうのは・・・(今更ですが)このアドバイスは、あくまで個人の感想なので、頭の隅にちょこんと入れていただけば、凄く嬉しいです、光栄です。イベント参加ありがとうございました! (2016年11月20日 13時) (レス) id: 512c5a6245 (このIDを非表示/違反報告)
ましら(プロフ) - また、たまに文章がリズムよくいっていないときがありました。少し見直すと、それも減ると思います。あと、あまり文章には関係が無いのですが、名前変換をカタカナでする、というのを、書いた方が良いと思います。ハリポタなので、わかると思いますが、一応・・・ (2016年11月20日 13時) (レス) id: 512c5a6245 (このIDを非表示/違反報告)
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