検索窓
今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:725 hit

3話 ページ4

.




結局、ホップとダンデさんがやってきた頃には
もうお日様が山の向こうへ隠れようとする頃になってしまった。


満足感に満たされたヌメルゴンたちが
お互い寄り添ってお昼寝している。





ホップ「もぉ〜アニキが勝手に歩くから!」

ダンデ「すまないホップ!気づいたら森の中だった!」

「どういう状況」

ユウリ「二人の分のカレー、一応残してあるよ。温める?」

ホップ「ほんとうか!Aさんのカレー嬉しいぞ!」

ダンデ「貰ってばかりでは悪いな、よし!
木の実でも取ってくる!」

キバナ「ストップ」





みんなのやり取りを呆れた様子で見守るAちゃんは
「困っちゃうよねぇ」なんてアイコンタクトしてくれる。


私と背は余り変わらないのに、
時々「大人びた女性の顔」をするのでドキマギしてしまった。




「ユウリちゃんは次、バウタウンに行くんだっけ」

ユウリ「そう、水タイプのルリナさん!」

「ほぇ〜あんま私詳しくないけど、強いんでしょ?」

ユウリ「強くてかっこいいよ!すごくスタイル良くて美人だし!」

キバナ「Aの正反対ってワケ!」





遠くから悪い顔をして笑うキバナさん。


Aちゃんは3言ほど文句を言って
あっかんべーをかました。



そんなやり取りを見守っていたダンデさんが
「こら、いじめるんじゃないぜ」とキバナさんを庇うように立つ。






「なんでよ!今庇うのは私じゃない?!」

ダンデ「えっ、そうなのか?」

キバナ「んだっはっは!」

ダンデ「こら。キバナ、いじめちゃだめだぜ!」

ホップ「もう色々遅いぞアニキ」

「ホップとユウリだけが癒しだよぉ…」




疲労困憊した様子で私とホップの間に立ち凭れるAちゃん。


ふわり、と甘い香りがする。



さすがのホップもどこか照れくさそうだ。







ホップ「Aさん、近いぞっ」

キバナ「あ、おいダンデ見ろよ、お前の弟をもてあそんでるヤツいるぞ!」

ダンデ「むっ」

「誤報が酷い!ダンデくんもムッてしながらボール構えないで!」





その時。


遠くでなにか聞こえたなと思った瞬間、

バケツをひっくり返したような雨がワイルドエリアに振り刺さった。


あっという間に豪雨に見舞われ、やむを得ずキャンプは中止である。








キバナ「みんなボールにもどれっ!」

ホップ「カレーがッ!」

「また後で作るから!とにかくエンジンシティまてわ走るよ!」

ダンデ「おう!」

ユウリ「ダンデさんそっちじゃない!!」




.

4話→←2話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:曙ぼあ | 作成日時:2023年9月11日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。