花魁させて頂いていた夜兎族です【神威】

第44話 ページ46

ーー数日後




地球へつき鬼兵隊の仕事に同行する





「…地球は暑いわね」





春雨の任務で数多くの星に行ったが





地球の日差しはやけにジリジリと照りつける





「久々の地球だろ

　寄りたいとこあるなら付き合ってやる」






少し前を歩く晋助の旦那が問いかけてくる







「お日様が登った吉原を見にいきたい…」







「捨てても捨てきれないか」







「仮にも育った場所ですから」






そして、一橋派攘夷浪士との取引へ向かった

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取引を終え






常世の街吉原へと足を運ぶ






最後に見た時と同じ様に







無機質だった空の間から街を太陽が照らしていた







「遊女達は残ったのね…」






「地上を知らない遊女のために

　日輪太夫が残ったって噂だ」

　




1人1人の目には光が宿っている様に見えた







「よかった…

　日輪様が、、太陽がこの街にあって」






「旅立とうが育った場所には思入れがあるか」






見慣れていた道を通ると三浦屋は以前のまま







吉原に以前はなかった茶屋ができていた






そこには車椅子に乗った






(日輪様…)






じっと見つめてしまい日輪様の視線と交わる






殆ど顔を包帯で覆っているが






“おかえり”と口パクをして微笑みを送ってくれた






その微笑みに少しの会釈をし






「戻りましょ、晋助の旦那」






踵を返してきた道を戻った




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