花魁させて頂いていた夜兎族です【神威】

第39話 ページ41

ここに来てから任務の場数も踏み






助けてもらいながらも戦闘にも大分慣れた頃






「合同任務？」






鬼兵隊と合併してからふた月たとうとしていた頃に






食堂で朝食をとっていると阿伏兎が目の前に座り






初の合同任務だと告げてくる






「あぁ、だけど地球行ってあちらさんの仕事して

　その帰りにさっき話した星行って

　邪魔者片すだけだ

　嬢ちゃんを春雨の代表としてご指名頂いたしな

　使える部下どもを割り振ってはいるから安心しろ」






「割と長期間ここを空けることになりそうね？」







「まぁそうだな

　女は荷物が多いだろ、早めに準備しとけよ」







こちらの頭にポンポンと手を乗せ







その場を去っていく阿伏兎を見送る







(今日の業務終わらせて…会議何件か出たら

　部屋戻る時間は今日遅いけど

　でも少しずつ遠出の準備しないとな)







そう1人頭の中でスケジュールを考えながら







朝食を食べ終え席を立ち







考え事をしながら








自室へと歩いて行くと複数の人とすれ違っていく








部屋に入ろうとすると襟をグッと後ろに引かれ






体制を崩した






「わっ…！」






と、思わず目を瞑り思っていた衝撃を待つと






「随分と大胆だな?

　A花魁？」






分厚い胸板にぶつかった







「し、晋助の旦那！

　ビックリした…どうしたんです？」







後ろから抱きしめられたような状態のまま問いかける







「ｸｸｸｯ合同任務受けてくれたのか確かめに来た

　指名した女にフラれたら惨めだろ？」








「ﾌﾌｯ大丈夫ですよ、ちゃんと受けました

　少しの間よろしくお願いしますね」







「どっかしらで朝まで時間貰うぜ？」







「えぇ勿論、お約束ですから」







承諾をすると






頭をくしゃりと撫で”またな”とその場を去った






そんな彼にｸｽﾘと笑みを溢し






部屋の中へと戻った



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