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第35話 ページ37

「…!..ぃ!……..おーい!」






耳元で声がしてふと気がつく







「んぁ、え…?神威?」







ぼやけた視界の端にひょこひょこと動くアホ毛







「こんな所で寝て、

 もし誰かに襲われても知らないヨ?」







「こんなに賑やかなのが懐かしくて

 なんだか、羽目を外しすぎたかもしれないわ」







クリアに戻った視界で辺りを見渡すと







「…流石に荒れすぎなんじゃないかしら?」







殴り合った後のようにボコボコの男たち






カチ割られた酒瓶






何よりも横にいた阿伏兎はコブをつくり







血を吐いて眠っている







「皆なんだかボロボロ…」







「Aがこうしたんだヨ」







ニコニコと笑いながらそう告げる目の前の彼







「え?」







驚いて自身の手元を見ると







すり傷の割に多すぎる付着した血







服にもあまりにも沢山の血液がついていた







ーーーーーーーー






「私、どうしよ、あの…ぇ…わ、私…」







目の前で慌てふためくA







「落ち着きなよ、A

 大丈夫だヨ皆酔っ払って何も覚えてないからさ」






ここ最近の疲労に加え






煽られるように次々と飲まされる吉原以来の酒







「ハハハッAが酒飲む時は俺の側で飲んでネ?

 俺がいないと抑えられないんだから」







「フフッわかった、よろしくね

 よし、みんなの手当しないと」






そう言って立ち上がった彼女をじっと見つめる







実際この場の殆どは俺が潰した






酔いの回ったAは






普段よりも誰にでもいつもよりもニコニコと笑って






嬉しそうに酌をするから男共は鼻の下を伸ばして






Aに触ろうとしたから俺が片付けをした






だけど、突然電池の切れたように






意識を飛ばしたAは






夜兎の本能そのものだった






手近な瓶を武器にして






自分よりもガタイのいい数人の夜兎の頭をぶん殴った







そして阿伏兎にも襲い掛かった所を







少し様子を見て(放置)から抑えると







Aはまた電池が切れたように







そのまま眠りについた







「まだまだ知らないことばっかりだ」







ポツリと呟いてAをまたジッと観察した




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僕ちゃん太郎 - 雰囲気がめちゃくちゃ好きです……!応援してます!! (8月24日 7時) (レス) @page48 id: 2d178fa30a (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 最新話キュンとしました……自覚する神威大好きです。これからも自覚していつか好きと自覚して欲しい。続きも楽しみに待ってます。更新ありがとうございました。 (2022年12月31日 23時) (レス) @page42 id: 582aff8f8e (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - とても素敵です。場面が変わっても世界観が全く損なわれていなくて凄く面白いです。神威夢の小説で好みなのが中々ないなか、こんなに素敵な作品に出会えてとても嬉しいです✨更新待ってます。 (2022年7月3日 4時) (レス) @page29 id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルコーン(プロフ) - 夢主可愛い!花魁の雰囲気がまだ少しある感じが清楚で可愛い! (2022年2月19日 0時) (レス) @page16 id: f304cd38c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おじょ。 | 作者ホームページ:http://liqueur-silverbllet  
作成日時:2022年1月7日 2時

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