花魁させて頂いていた夜兎族です【神威】

第16話 ページ18

初任務





戦闘種族の集団らしく






春雨の邪魔になってきたから消さないといけないらしい







ここは暑い







雲一つない青空の広がる惑星







洛陽とは大違いだ







もらった傘をさしながら歩みを進めていくと







「テメーらどこの族だぁ？

　俺らに喧嘩売ろってんなら潰しちまうぞ？」







ガハハと大きく笑うその集団の1人







皆ゴツゴツとした体格に焦げた肌







「単刀直入に言うけど

　アンタらウチの邪魔になるから殺しにきた」







「おい、あれ春雨の…」







相手側がポツリと呟くと







神威が相手に突っ込んでいき突然開戦された







こちらは11人相手は50人程だが






次々に相手が倒れていった






勿論こちらにも相手は殴りかかってはくるが






多少苦戦しながらも戦えてはいた






「A全然動けるね

　上出来だヨ」







いつの間にか横にいた神威が






周りの敵をなぎ倒しながら褒めてくれる






褒められることよりも







彼が倒していく姿に気を取られた







(あぁ、綺麗だなぁ…)







血飛沫があがる






その場に血の匂いが充満する






血の付いた服を身にまとい






血溜まりの上を走っていく






口角が上がっていった




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気づけば敵は皆倒れていた






団員は誰も怪我せずに息も上がっていなかった






勿論自分だけ少しバテていた






「A怪我してない？」






「うん、してないよ

　まだまだ体力が足りてないかな」







「ならよかったヨ、じゃあ戻ろうか


　お前ら、戻るぞ」







彼の一声で全員が船へと向かっていった



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