第11話 ページ13
シャワーを浴びたいと
先に部屋に戻ったA
後から阿伏兎と並んで廊下を歩いていると
「団長、あんた
あの別嬪な嬢ちゃんに気あんだろ」
「あり、バレたー？
さっすが阿伏兎、察しがいいね」
「そりゃあ気づくに決まってらぁ…
何年間も同じ吉原の店通って
俺があの嬢ちゃんと話してるだけであの殺気
俺はなーんも悪いことしてねぇぞ
このすっとこどっこい」
「Aってさ
花魁なるくらい綺麗で容量もいい
だけどネ…」
今でも目を奪われた瞬間を覚えている
「手合わせしてる時が1番綺麗で楽しそうなんだヨ
あの女、夜兎の血を恐れてないんだ
…まぁあの時は自覚なかったんだろうけど」
まだまだ蕾の彼女はこれから花咲くだろう
「馬鹿に惚れられた獣って訳かい
馬鹿より利口そうな獣でよかったよ俺は…」
そう言って阿伏兎は報告書がまだまだあるからと
文句を言いながら自室へと戻っていった
ｶﾞﾁｬｯ
部屋に入るとAは既にシャワーを終え
髪を湿らせたまま外を眺めていた
「何してるの？
濡れたままだと風邪ひくって教わらなかった？」
「あ、神威の旦那おかえりなさい
勝手に服借りてしまったわ」
「次神威の旦那って言ったらデコピンね？」
「ごめんなさい、つい癖で…」
そう言う彼女に近づき
被っていたタオルで髪を拭いてやる
「神威、モテるでしょ？」
「そりゃモテるけどなんで？」
「なんでずっと私に構ってくれるのか不思議で」
「同じ師匠の弟子だからネ？」
少し意地悪だろうか
「経過観察だったのね」
どこか何だと言うような彼女に
「もしかして、好きだから構ってるって
言うんじゃないかって期待してた？」
少しカマをかけてみる
「モテる男ならそれくらい言うかなと」
「客じゃなくなった途端言うネ？」
「だって私、ただの団員ですから」
「早く髪乾かしなヨ」
「えぇ」
それだけ言ってその場を彼女は離れていった
.
.
.
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 483人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
僕ちゃん太郎 - 雰囲気がめちゃくちゃ好きです……！応援してます！！ (8月24日 7時) (
レス) @page48 id: 2d178fa30a (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 最新話キュンとしました……自覚する神威大好きです。これからも自覚していつか好きと自覚して欲しい。続きも楽しみに待ってます。更新ありがとうございました。 (2022年12月31日 23時) (レス) @page42 id: 582aff8f8e (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - とても素敵です。場面が変わっても世界観が全く損なわれていなくて凄く面白いです。神威夢の小説で好みなのが中々ないなか、こんなに素敵な作品に出会えてとても嬉しいです✨更新待ってます。 (2022年7月3日 4時) (レス) @page29 id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルコーン(プロフ) - 夢主可愛い！花魁の雰囲気がまだ少しある感じが清楚で可愛い！ (2022年2月19日 0時) (レス) @page16 id: f304cd38c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おじょ。 | 作者ホームページ：http://liqueur-silverbllet
作成日時：2022年1月7日 2時
