三奇人の巣窟にいた一人の＿＿＿が卒業しました。〈あんさんぶるスターズ！！〉 (ページ40)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:2,409 hit

40 ページ40

顔を見たのはその次の年。六月の梅雨の時期、玲明学園の前にその子は立っていた

ハカリ｢君が...｣

松岡｢女神様...｣

｢女神なんて大層なものじゃない。あの台詞、私も好きだよ。誰かと話すときは大抵これでその人の特徴を掴むし、その人の記憶に強く刻む。｣

不思議な雰囲気だった。夢ノ咲学院にいる前は、鈴のような音を鳴らしていた。それをネックレスとし、巫女のような衣を身に纏っていた。

｢あなたは｣

松岡｢...｣

｢あなたが私が救ってくれるの？｣

この時の記憶なんて、彼女にはない

松岡｢俺...今から青森に行くんだけどさ...｣

｢ハカリはどうするの？｣

松岡｢...｣

｢冗談。英智の事務所で預かってあげる｣

松岡｢ありがとう。｣

鈴を鳴らしたその子は倒れ、俺たちはその場から立ち去ることを望まれた

麻美｢そう、あなたたちは何も覚えてない。それでいい｣

気づけば俺は北海道に、ハカリもアメリカにいた。俺たちは無意識の中で自分の家まで帰っていた。

松岡｢それじゃあ...｣

｢琴音、気を付けてね。｣

松岡｢...元気な子を産んでくれよ。｣

俺たちは救ってくれた王者を女神と呼ぶが、今は古き友人として接している

女神として接すればこの関係は終わるからだ。