第２５０話 何してんの、アンタら ページ50
浅い眠りからパチッと目を覚ました直後、胸元にサラシをまきつけて服を着る。
そしてその部屋から出ようとして、扉の前に立ちどまり、俺に反応して扉が開いたその時──。
沢田と獄寺が、俺の部屋の前にスタンバイしていたのだ。
貴｢──なにしてんのアンタら･･･｣
沢田｢あの！この時代の戦い方、教えてくれませんか！？｣
あぁ･･･なるほど、強くなりたいってか。
沢田のその一言で、全てを察した。
貴｢教えを
沢田｢！｣
俺の言葉に、沢田はピクリと反応する。
沢田｢で、でも──！！オレ達、強くならなきゃいけなくて──！！｣
貴｢んな事は分かってる。──あの子たちを過去に返したいって言うアンタらの気持ちも･･･痛いほどな｣
実際、俺だって沢田と同じ気持ちだ。
あの子達には、暗い表情は似合わない。
貴｢戦い方自体は教えても構わねぇ──けどな、アンタらをこの時代で戦い抜けるほどまで育て上げる技量は、俺にはない｣
沢田｢そ、そんな──！｣
貴｢俺なんかよりも適任のやつがいる。奴が頷くかは分からねぇが、強くなりてぇならそいつに頼め。──リボーンなら知ってる、聞いてみろ｣
２人の肩に手をおきながら、２人の間を通り過ぎる。
──頑張れ。
そんな気持ちを、手に込めながら。
────
その後、沢田達はリボーンに俺の言っていたラルミルチの元に行ってらしい。
初めは断られていたみたいだが、リボーンの口添えもあって戦闘の指導を受けることになった──。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朔怜ｰｻｸﾚｰ | 作成日時：2022年3月1日 16時
