第２２６話 お祝い ページ26
なんで私が沢田のお母様の名前を知っているのかって言うと･･･実は、家光さんからの手紙でお母様の名前が書かれていたから。
しかも、毎回写真付きで。
何回も写真送られてきたらそりゃ否が応でも覚えるっての。
奈々｢あら、いらっしゃい。ツナのお友達かしら？ごめんなさいねぇ、ツナったら何してきたのか分からないけど、疲れ果ててたみたいで昨日帰ってきてからずーっと寝てて、まだ起きてこないのよ｣
貴｢へぇー、そうなんですね｣
私は何も知らないフリをしてお母様の言葉に
あの家光さんのことだ、自分の仕事については確実に隠しているだろう。
無論、そうなってくるとリング争奪戦のことだって伏せているはず──･･･。
何も知らないお母様に“実は昨日リング争奪戦でお宅の息子さんが暗殺部隊のボスと戦ってたんです”なんて、口が裂けても言えないよな･･･。
ツナ母｢だけど──２人共ありがとうね。お祝いしてくれて｣
貴｢え──･･･！？｣
も、もしかしてお母様──･･･リング争奪戦のこと知って──･･･！？
ｿﾄﾞﾑ｢──サワダのお兄ちゃんのお母さん、知ってるの？｣
ツナ母｢ほら〜！ランボ君の退院祝いよ！山本くんのおうちでやるんでしょ？｣
アッ･･･そーゆー事･･･。
そういえば、獄寺も表向きは
てっきり、事情知ってるんだとばかり･･･。
ツナ母｢せっかくお迎えに来てもらったけど、ツナがくるまで上がって待っててくれる？多分そのうち起きてくると思うから｣
貴｢はい、もちろん｣
ｿﾄﾞﾑ｢はーい｣
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作者名：朔怜ｰｻｸﾚｰ | 作成日時：2022年3月1日 16時
