第２２４話 見知らぬ人 ページ24
その後すぐに観覧席にいたはずのリボーン達が駆け寄ってきた。
良かった･･･赤外線、解除できたんだ。
そんなことを思いながら駆け寄ってくる皆を見ていると、なぜか見知らぬ人がその中に混じっていた。
山本｢あれ？なんか１人知らねーやついねーか？｣
貴｢クロームの知り合い･･･？｣
私の問いかけに、フルフルと首を振るクローム。
じゃあ、あそこにいるのは──･･･？
そんなことを考えながら、長身で、すらっとした脚に凛とした面持ちの男を見つめる。
黒髪のくせっ毛で──前髪からのぞく切れ長な赤い目･･･。
だけどどこか幼さが残るような雰囲気を身にまとっていて──･･･知らない人なはずなのに、どことなく懐かしい気持ちになった。
??｢A！大丈夫！？傷開いちゃってるよ！？｣
貴｢──え？なんで･･･｣
なんで私の名前を知ってるの･･･？
そう聞こうとした時、ソドムの姿が見当たらないことに気が付いた。
もしかして、この人が──･･･？
いやいやいや、ちょっと見てないうちにこんなに急成長する訳･･･。
貴｢･･･ねぇ、あなた･･･もしかしてソドム･･･？｣
ｿﾄﾞﾑ｢そうだよ。──もしかして、僕の事忘れちゃった？｣
──はーい予想的中〜、案の定ソドムでした〜。
何故か知らないけどめちゃくちゃ成長してるんですけど、この子。
なに？大空戦中に急成長果たしちゃったの？
獄寺｢･･･アイツ、１０年バズーカでも食らったのか･･･？｣
貴｢さ、さぁ･･･？｣
まぁ、それが１番説得力あるけどさぁ〜･･･！！
ｿﾄﾞﾑ｢──･･･、Aが妖封石を外すと、僕の抑えられてる妖力のトリガーまで外れる仕組みなんだよ。それで成長するって訳──も〜、ちゃんと覚えててよ〜！｣
ソドムはムッと顔をしかめたあと、プクーっと頬をふくらませる。
──あぁ、かなり急成長してるけど、小さい時のソドムの面影あるわ･･･。
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作者名：朔怜ｰｻｸﾚｰ | 作成日時：2022年3月1日 16時
