第９９話 リボーンからのお届け物 ページ49
そんなことを考えていると、コンコンッとノックの音が聞こえてくる。
まぁ、十中八九師匠だけど。
貴｢空いてるよ｣
そういうと、ガチャり、と音を立てて扉が開いた。
そこには、やはりと言うべきか･･･師匠が立っていて、その手には封筒のようなものが握られていた。
ﾙｶ｢休んでるとこごめんなさいね。A宛てで手紙が来てるわよ。──どうやらリボーンからみたいね｣
貴｢──リボーンから？｣
なんだろう･･･、そう思いながら師匠から封筒を受け取ろうとした時、封筒の重みに少し驚く。
──これ、ただの手紙じゃない。
封筒をあけ、その重みの正体を確認すると──･･･。
貴｢･･･小型の･･･モニター･･･？｣
封筒から取りだし、マジマジとその機械を眺めていると師匠も脇からヒョコッと顔を出す。
ﾙｶ｢･･･封筒の中に、まだ何かあるわよ｣
貴｢え･･･あ、ホントだ｣
師匠に言われ確認すると、まだ封筒の中になにか入っているようで小さなふくらみがあった。
封筒を逆さにして、中身を取り出すと──
ワイヤレスのイヤホンと、３つ折になった紙が出てきた。
３つ折りの紙は恐らく説明書的なものだろう。
そう思って開いてみると──紙の大きさに対して｢付けろ｣と言う簡潔な文字だけが書かれていた。
貴｢説明無し･･･か。リボーンらしいっちゃ、リボーンらしいか｣
その説明通り、イヤホンを耳につける。
そして、モニターについているスイッチを押した。
──すると。
バチバチバチバチッ！！
貴｢！｣
モニターに映し出されているのは、赤く光る電光。
そして、戦っているであろう人影･･･。
──もしかして･･･。
リング争奪戦の様子･･･？
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作者名：朔怜ｰｻｸﾚｰ | 作成日時：2021年12月8日 21時
