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第９３話 執念 ページ43
??1｢あらまぁ。あなた、この坊やの妹なの？お兄ちゃんはねぇ、私との戦いに破れ殺されるのよ♡｣
京子｢！｣
──さすがにこれ以上はマズいな･･･！
殺される、なんて聞かされたら･･･いくら京子でも勘付くに決まって･･･！！
京子｢お兄ちゃんやめて･･･！ケンカはしないって約束したのに！！｣
──あれ？？
普通のケンカだと思ってる･･･？
そんな物騒なシーン見せられて、普通のケンカに見えるんだ･･･。
了平｢･･･あぁ、確かに額を割られた時･･････もう、ケンカはしないと約束した･･･だが、こうも言ったはずだ･･････｣
途切れ途切れだけど、言葉を紡いでいく京子のお兄さん。
その声色は徐々に力強く、頼もしいものになっていく。
了平｢しかし京子がこれ程泣くのならもう、オレは･･･負けんと･･･！！！｣
そう言いきって、立ち上がるお兄さん。
──あの状態から、立ち上がるのか･･･。
すごい執念･･･。
もしかして、家光さんはこうなることを予想して──京子を、ここに連れてきたのか･･･？
了平｢みさらせ！！これが本当の、
??1｢ぎゃあ！！｣
立ち上がったお兄さんの右ストレートは、相手の膝に直撃し──砕いた。
──勝負、決まったね。
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作者名：朔怜ｰｻｸﾚｰ | 作成日時：2021年12月8日 21時
