第７８話 修行再開 ページ28
──それから、準備を終えて修行スポットへ向かう。
その最中、また口調が変わっていた。
ﾙｶ｢A！今日は昨日出来なかった召喚獣の召喚と新しい妖術を使った“妖魔術”の特訓。先に言っておくけど、今日のメニューはかなりハードよ。せいぜい食らいつきなさい｣
貴｢──召喚･･･｣
──────
『“Aが──なら──･･･俺は──力に･･･マス──！！”』
────
昨日、記憶を辿ろうとした時おぼろげに見えた人影──･･･。
それと、何か関係あるのかな･･･。
ﾙｶ｢あと──少しでも具合が悪くなったら、すぐ言うこと。フラッシュバックしても、無理に思い出そうとしないこと。･･･良いわね｣
貴｢──はい｣
それ、散々ここに来る最中に言われたことなんだけど･･･？
師匠、意外と心配性な所あるよな･･･そこも変わってない。
ﾙｶ｢──よし、じゃあ早速だけど･･･アンタと契約してる子の事からよ｣
貴｢私と･･･？｣
私と契約──か･･･。
召喚獣──どんな子なんだろ･･･。
私には契約した時の記憶が無いから全く分からないけど、“
それともケモ耳が生えてる獣人とか？。
ﾙｶ｢えぇ。本来ならあなたと契約している子は複数人いるんだけど──今回に限っては私が知ってる中で１番のじゃじゃ馬な子を召喚するわ｣
貴｢じゃじゃ馬･･･｣
まじかーい、初っ端から飛ばすねぇ師匠。
ﾙｶ｢その子の名前は“ソルディオ”。召喚獣の中でトップクラスの戦闘能力を誇る暴れ馬よ｣
貴｢ソル、ディオ･･･｣
師匠の言い放った名前を噛み締めるように呟く。
“ソルディオ”･･･か。
なんだろう･･･やけに響きが懐かしい。
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作者名：朔怜ｰｻｸﾚｰ | 作成日時：2021年12月8日 21時
