第５９２話 待っているのは ページ42
嬉しそうに言葉を紡いだ沢田。
だけど、その次の瞬間にはうつむいて何かを考えているようだった。
ツナ｢･･･それに、エンマはオレと似てるから分かる気がするんです。あいつは沢山の人を殺したいんじゃない。あいつが本当に倒したいのは、オレなんじゃないかって･･･｣
沢田の言葉に、お前たちだけではいくらなんでも無理だ！と守護者のひとりが口を開く。
それに続くようにスクアーロも口を開いた。
ｽｸｱｰﾛ｢沢田ぁ！！甘っちょろいこと言ってんじゃねぇぞぉ！！こいつはマフィア間の大戦争だぁ！！｣
ツナ｢違う！！待っているのは友達なんだ！！｣
９代目｢静かにしたまえ！！｣
言い争う２人を少し怒気のはらんだ声で静めた９代目。
そして、静かに口を開いた。
９代目｢継承式が中断された以上、ボンゴレの全指揮権はいまだ９代目のわしにある。皆、わしの命令に従ってもらうぞ！！｣
９代目の言葉に、異論を唱える人はいなかった。
９代目｢シモンファミリーの討伐はぼんごれ
その言葉に驚きを隠せない守護者と、怒りをあらわにするスクアーロ、そして嬉しそうに拳を握りしめる獄寺。
だけど、９代目の言葉はそれだけにとどまらなかった。
９代目｢ただし、リボーンも同行すること。リボーンに命ずる、お前からシモンへの一切の攻撃を禁ずる！！｣
ﾘﾎﾞｰﾝ｢わかった｣
リボーンも一緒か･･･まぁ、その方が沢田のメンタルは安定するだろうな。
ツナ｢攻撃をしないのについて行くって･･･リボーンは･･･なんのために･･･？｣
９代目｢以上じゃ。ガナッシュ！ただちに船の用意じゃ！！解散！！｣
沢田の問いに答えることなく、９代目は解散を申し出た。
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作者名：朔怜ｰｻｸﾚｰ | 作成日時：2023年11月5日 13時
