第５７７話 継承式 ページ27
会場内に入ると、そこには世界各国の総勢たるマフィアが私たちを出迎えた。
９代目が待ち受けているその中央の道を、私たちは進んでいく。
そして、箱が持ち出された。
あれの中に、“罪”が──
??｢では、継承を｣
その言葉と共に、緊張感が走る。
どこだ･･･どこから来る･･･！？
９代目が箱を開け、その中に“罪”が入っていた。
９代目｢受け継いでもらうよ、
９代目がそう言った、次の瞬間。
キィィィィィイ──
耳をつんざくような音が会場中に響き渡った。
思わず耳を塞ぎ、周囲を警戒する。
ドドォッ──
耳をつんざくような音に加え、会場が爆破されたのかいたる所から土煙が上がった。
──来た、犯人･･･！！
私はネックレスを握りしめ具現化させた。
だけど視覚と聴覚を奪われた状態で敵を探るのは困難だった。
しばらくして、煙幕と耳障りな音は消えた。
視界が開けると、そこには傷を負った９代目の姿があった。
ツナ｢９代目！！大丈夫ですか、９代目！！｣
９代目｢なぁに、この程度かすり傷じゃよ｣
貴｢すぐに手当を──｣
私はすぐに９代目に駆け寄り、腕に手を伸ばして治癒術をかけた。
ツナ｢あぁっ、つ･･･“罪”が！！｣
足元に目をやると、そこには砕け散った“罪”が床に転がっていた。
９代目｢建物を完全封鎖せよ！！何人も逃がすな！！｣
９代目の言葉に、封鎖完了し録画映像の分析を開始をするとの言葉と、全て作戦通りだと口にする守護者たち。
ツナ｢作戦･･･通り･･･？｣
呆然とする沢田がポツリと漏らした言葉。
これ、作戦のうちだったの？
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作者名：朔怜ｰｻｸﾚｰ | 作成日時：2023年11月5日 13時
