第５７６話 殺気 ページ26
ツナ｢それにしても、なんであんなひどいことするんだろう｣
了平｢ったく、けしからん奴らだ！｣
沢田や了平の言葉に無言を貫き通すシモン。
その静寂を破ったのは水野だった。
水野｢山本･･･おまえ｣
山本｢ハハハッ｣
幻覚の山本を見て顔をひそめる水野とアーデルハイト。
ｱｰﾃﾞﾙ｢山本氏のケガはもう大丈夫なのですか？｣
ツナ｢あ･･･うん！！ちゃんとお医者さんに診てもらったら思ったより悪くなくて･･･神影さんの技を使えば大人しく立ってるぐらいなら大丈夫だって･･･｣
沢田はアーデルハイトの問いに対して身振り手振りをしながら答える。
嘘だと──バレないように。
ツナ｢そういえば炎真君･･･昨日はどこに？｣
炎真｢･･････｣
ツナ｢オレ、やっぱり継承式受けることにしたよ｣
沢田の言葉に終始無言の炎真。
なんか･･･様子おかしい･･･気のせい？
ｱｰﾃﾞﾙ｢では我々は失礼する、神影氏、ありがとうございました｣
貴｢いえ、私は何も｣
ｱｰﾃﾞﾙ｢行きましょう、エンマ｣
ツナ｢じゃあ、あとでね｣
そう言い残すと、シモンファミリー達は姿を消した。
了平｢そろそろ時間だぞっ･･･やはりあいつはこんのか･･･｣
了平さんがそういった直後、凄まじい殺気をその身に感じた。
この殺気──雲雀さんだ。
ﾘﾎﾞｰﾝ｢珍しく自分から来たぞ｣
後ろを振り返ると、見事に的中──リボーンの隣にスーツに身を包んだ雲雀さんが立っていた。
雲雀｢
雲雀さんは並盛中をこよなく愛する男だ。
その校内で山本がやられたとなれば、黙っていないよな。
了平｢これでボンゴレの守護者が全員集まったな！やつは頼りになる男だ！！｣
ツナ｢はいっ｣
雲雀さんの参戦に嬉しそうにしている２人。
正直いって、私も心強い。
ﾘﾎﾞｰﾝ｢さぁ、継承式に乗り込むぞ｣
リボーンのその言葉に、私達は頷き返した。
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作者名：朔怜ｰｻｸﾚｰ | 作成日時：2023年11月5日 13時
