第５７４話 バレる幻覚 ページ24
ロンシャンが去っていったあと、師匠とディーノさんが一緒になって私たちの元へ寄ってきた。
ﾃﾞｨｰﾉ｢元気か、弟分！！｣
ﾙｶ｢お前の晴れ姿、見に来てやったぜ｣
ツナ｢ディーノさん！！ルカさんも！｣
嬉しそうなディーノさんの後ろにいる師匠──そして、私を見るなり嬉しそうに手を振ってきた。
ﾃﾞｨｰﾉ｢まさかこんなに早くこの日が来ちまうとはな、兄貴分として鼻が高いぜ！！未来での戦いの記憶はユニから授かった、またいつかゆっくり話そうぜ｣
ポンっと肩に手をおきながら嬉しそうな表情を見せているディーノさん。
??｢う゛お゛ぉい！！！｣
そんな中、どでかい声が聞こえてきた。
この声──
ｽｸｱｰﾛ｢久しぶりでもねぇかぁ！！カス共ぉ！！｣
ﾙｶ｢うるせぇな･･･｣
スクアーロとその後ろにいるヴァリアーの面々･･･そんな彼らに対し、うるせぇと一言で片付けた師匠。
ﾃﾞｨｰﾉ｢相変わらずだな、スクアーロ、XANXUSは･･･｣
ｽｸｱｰﾛ｢ウチのボスは欠席だァ！！来るわきゃねぇ！！｣
ですよね〜･･･知ってた。
リング争奪戦であんな負け方したんだ、来るわけが無いか。
ｽｸｱｰﾛ｢う゛ぉぉい！！稽古をサボってねぇだろあーなあ｣
山本｢ハハッ、もちろんだぜ！！｣
幻覚の山本がそう答えた時、スクアーロとディーノさん、そして師匠の表情が変わった。
マズい･･･バレた･･･。
ｽｸｱｰﾛ｢う゛ぉい沢田あ、ツラ貸せ〜｣
ﾃﾞｨｰﾉ｢こいツナ｣
ﾙｶ｢こっち来な、沢田｣
３人が沢田を連れ出し、ヒソヒソと何かを話す。
やっぱりバレたか･･･。
ｱﾙﾀﾞ｢あなたの無様な未来を見たわよ、オリジナル｣
コツコツと音を立てて近付いてくるアルダ。
その表情は、どこか嬉しそうだった。
貴｢！･･･だったら何？｣
ｱﾙﾀﾞ｢私が守ってあげたのよ。この！私が！オリジナルであるあなたが手も足も出なかった相手から！守ったの！感謝でもしたらどうかしら！？｣
すごく嬉しそうにしながら意気揚々と語るアルダ。
どうやら、私に勝てたとでも思っているんだろう。
貴｢ハイハイ、ありがとー｣
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作者名：朔怜ｰｻｸﾚｰ | 作成日時：2023年11月5日 13時
