第４７４話 爆発 ページ24
ﾙｶ｢･･･ったく･･･騒々しい奴。もうちっと生徒を大事にできねぇもんかな｣
ツナ｢メチャクチャだ･･･あんな暴力的なやり方･･･｣
山本が去った後、沢田は心配そうに血痕の残った場所を見つめていた。
けど──
了平｢沢田｣
了平さんが沢田の名前を呼ぶと同時に、沢田の顔面を思いっきり殴り飛ばしたのだ。
貴｢！！沢田っ･･･！！｣
勢いよく吹き飛んだ沢田の元へ駆け寄り、体を支えに行く。
貴｢大丈夫！？さわ──っ、鼻血･･･！｣
沢田の鼻から流れ落ちる血──了平さん、本気で殴ったな。
ﾃﾞｨｰﾉ｢おい了平！！｣
獄寺｢１０代目！！｣
貴｢っ──おい、了平！！！なんてこと･･･！｣
怒りのままに了平さんのことを呼び捨てにして彼の方を見ると、肩で息をしていた。
了平｢やはり京子を巻き込んだことは、許せん。･･･だがオレも男だ･･･この一発で先に進むことにする！！｣
そういった了平さんに対して、獄寺は本気で沢田を殴ったことに対して怒り狂い、今にも攻撃しだしそうな雰囲気を出していた。
それを必死で抑えるディーノさん。
･･･なんというか･･･。
ﾙｶ｢
そう言って、師匠は私と沢田の元へと歩み寄ってくる。
──あ、そうか･･･師匠にとっては、私は妹で･･･了平さんと状況が被ってるのか。
ﾙｶ｢俺だって、１０年後のAの件に関しては、コイツのことぶん殴りてぇぐらいにはキレてるからな。てか、実際殴ったし｣
貴｢ちょ──やめてってば！！｣
今にも殴りかかりそうな師匠を押さえ込み、何とかこの場を解散させる。
なんというか･･･今まで溜まりまくってた膿が一気に出たみたいな、爆発したみたいな状況だったな･･･今日。
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作者名：朔怜ｰｻｸﾚｰ | 作成日時：2023年4月15日 4時
