歪*92 ページ12
そうしてあたしが、トリップのことを話せば、
最初こそ驚いたり訝しんだりしていたものの、最後まで黙って聞いてくれていた。
あたしと赤司さんの関係はぼかして、拾ってくれた、とだけ伝えたけれど。
「……そんなこと、本当にあるんだねぇ」
「えっ……嘘だって、思わないの?」
あたしが不安気にそう問えば、彼女はキョトンと「思うわけないじゃん」と答える。
たしか、彼に話した時も簡単に信じてくれたっけ。
「それで、いろいろお世話してくれた赤司様に本当に惚れちゃったわけか」
「……うん」
こちらの世界にいたときは、あくまで二次元の存在だったのに。
自分に呆れていると、突然にモカは声を荒げた。
「羨ましすぎるッ!!!」
「え……」
「あの赤司様に会えただけでなく、同棲できて毎日ご飯振るまえて、一緒のベッドで寝れて!
手まで繋げてデートもして他のキャラにも会えて至近距離で話せるなんて!!!」
……そう。
何を隠そう、彼女はクールな性格の中にアニメ好きという一面も持っており、
あたしに"黒子のバスケ"というアニメを教えてきた本人である。
ちなみに一番大好きなキャラは高尾和成。
赤司さんは二番だとか。
「高尾ちゃんにも会ったんでしょ?
どうだった?どうだった!?」
身を乗り出して聞いてくる彼女に、軽く引き気味に高尾さんのことを伝えた。
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小崎相良(プロフ) - こんばんは。とても楽しくて、一気に読んでしまいました。とても素敵な作品で、読み終えて少し寂しくなりました(´・ω・`)赤司君サイドのお話が面白くて、家族の前で吹き出しちゃいました(笑)素敵な作品をありがとうございます。 (2019年2月11日 21時) (レス) id: 4835e70326 (このIDを非表示/違反報告)
凛和(プロフ) - あかりんさん» こんにちは、納得がいかずに書き直してしまいました…ですがそう言っていただけて安心です^^ これからもよろしくお願いします! (2017年12月17日 13時) (レス) id: d63d138122 (このIDを非表示/違反報告)
凛和(プロフ) - AUSさん» こんにちは。そうって頂けてとても嬉しく思います!新作、と言うわけではないのですが、もう一作練り直しながら再更新よろしければお願いします! (2017年12月17日 13時) (レス) id: d63d138122 (このIDを非表示/違反報告)
あかりん(プロフ) - こんばんは!前回の作品も密かに読ませてもらっていた者です♪お気に入りに登録していたので、更新通知がまた来た時はびっくりしました(笑)今回の作品もとっても良くて感動的でした(;_;)終わってしまったのが寂しい…!お疲れ様でした(^-^) (2017年12月14日 0時) (レス) id: 95ac557a92 (このIDを非表示/違反報告)
AUS(プロフ) - ああ終わったのがすごい寂しい(..)本当にこの作品大好きで読み返しも結構しました!!大好きです!!もし新作を作るのであればそちらも楽しみにしています!!!!お疲れ様でした!!...本当にこの作品大好きです!!!! (2017年12月12日 20時) (レス) id: a37795c062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛和 | 作成日時:2017年5月31日 23時