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「君たちは私と対等だと思って話すけど!! 公子様は私を弄んで楽しんでるのぉ……!」



「落ち着けってリンネ〜!」




公子様と会って数日後、私は空とパイモンに会って公子様の愚痴をこぼしていた。



普段の私ならこんなことしないのだが____





______
___


「やっほー、旅人たち。また会ったね」



「おお、リンネ! こんばんは!」





数時間前、私は偶然道で料理をしている旅人たちに会った。





「なんかめっちゃ良い匂いするけど、何作ってるの?」



「実験してるんだよ。いろんなものをまぜて、なにができるかやってみてるんだ」



「ふーん?でもこれは成功そうだね」





鍋の中にある料理からはいい匂いがして食欲をそそられる。





「リンネ、もしかしてお腹すいてる?」





空くんが見透かしたように言う。





「う……何でわかるの」



「おまえ、食べたそうに見つめてるじゃないか! 誰でもわかるぞ!」





なるほど、私は表情を隠すのが下手らしい。



まあ確かに今日は忙しすぎて死ぬかと思ったけど!!





そんなわけで、できた料理を私に食べさせてくれた。



ありがとう空くんマジ神。





しかし、この料理はある効果があった。





「お、おい!様子が変だぞ!リンネ、大丈夫か?」



「う、うん。でも頭がボーっとして……」





これはアルコールを飲んだ反応に似てると気づくが、だいぶ効果が強いらしい。





「旅人!リンネを室内に運ぼう!!!」





そうパイモンが言っていたのは聞こえた。





______
___




「前からそうなんだよあの人はぁ!いつも私をからかってぇ……」



「もう!一回水飲めよ!」





パイモンがそう言って水を差しだしてくる。



私はそれを一気に飲み干す。



熱が冷めていくのがわかる。





「うう〜、取り乱してごめん……」



「大丈夫だぞ! なんていうかその、お前も苦労してるんだな」



「……いやまあ原因はわかってるけどね」





そう言うと、空くんはしばらく考えていた顔を上げて、口を開く。





「でも今のリンネの話からすると、手をつないできたりって、少なからずリンネのことが好きってことじゃないの?」



「ああ〜……まあ初めての人はそう思うよね。分かる分かる。私もあの人じゃなかったらそう思ってたもん」



「公子だと何かあるのか??」





その質問に、私は昔のことを思い出す。

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作者名:りんた | 作成日時:2024年2月6日 13時

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