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「ん……ここは……」
「良かった、目を覚ましたのね!」
目を覚ますと白い天井が待っていた。
ここは……病院?
「私どれくらい寝てましたか?」
「5時間程よ」
良かった、思ったより寝て無かったっぽい。
あんまりここにいるのも迷惑だし、早く出よう。
「寝かせていただきありがとうございました________っい”!?」
「動かないで!!あなた体中打撲がすごいのよ!?」
そっか、いやまあ当たり前か。あんなに殴られたもん。
……うーん、もう少しここで休むしかない、か……。
そう考えていると、部屋の扉があく。
「リンネ、大丈夫!?!?」
「胡桃」
胡桃は、私を見るや否や近づいてきて_____
______パァンッ____
「_____っ」
平手打ちをされた。
えちょ、そこ殴られたところで痛いんですが。
今すぐにでも泣きそうな顔で、彼女は私に覆いかぶさる。
「心配っ……心配したんだからぁ……!!」
「……!!」
……そうだよね。
任務の前に鍾離さんがわざわざ、胡桃は私のことを心配してるって忠告してくれたのに。
今までで一番大きな怪我だ。胡桃が心配することくらい分かってたはずなのに……。
「ごめん」
なんていえば良いか分からず、謝罪が口から出る。
「それで?」
う、胡桃は手厳しいなぁ……。
「もう絶対無茶しない」
「………許す」
こんなこと言ったって、私は命令とあらば死地にだって飛び込むことなんて、胡桃も分かってる。
でも、できるだけ安全な方法にしよう。
私には、こんなに素敵な親友がいるんだから。
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作者名:りんた | 作成日時:2024年2月6日 13時