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「それと白瑛の話と一体何が関係しているのです？」
「わかりませんか？いづれ貴方は多くの国と友好的な関係を結んで欲しいのです。
そのためには白瑛殿に自国の有力貴族と手を結んで力を増やすのが有力でしょう」
それじゃ……。
この書かれている名前の者は婚約候補か。
「ちなみに私の役目はいづれ軍議を主にしますが
今は貴方と同じく貿易面も見る事になります。……これで満足ですか？」
何も言えない。
たった一週間で、これほど状況を変えてしまうなんて。
一体どんな手を……。
いや、これは何かの手などでできるものじゃない。
恐らく紅明の事だから、紅徳大帝を納得するような策を出したかも……。
「まだ、不満ですか？」
うつむく私にぐっと距離を縮める紅明。
先日の事を思い出して一歩下がると、紅明の表情が変わった。
また、そんな不服そうで辛そうな顔をする……。
「そんな訳では……」
「なら、安心しました。実は不安だったんですよ、顔には出ないようにしてましたが」
声色が変わり、紅明を見るとそこにはふにゃっと顔を緩めて笑う紅明がいた。
その姿はまるで幼い彼を彷彿させる。
よかった。全くの別人に変わってしまったのかと思った。
でも、その安心感が逆に気づかなかった事に気づいてしまった。
「ごめんなさい」
いつの間にか出てしまった謝罪に紅明が驚く。
私も当然驚いた。だってこれは心の中の声だったから。
「え？」
「あ、えと……。一週間前はまさかここまで貴方がするとは思わなくって。
ただ槍を返してもらおうとここに来たのに……」
さっきまでは紅明の話に必死に理解しようと聞いていたけど
よく考えれば私は彼にも酷い事をした。
「それは、私の案を受けてくれないのですか？」
「いえ……受けたいですが、私は貴方に啖呵をきって喧嘩を売ったもの。
しかも今日来て謝りもせずにこんな……」
今すぐにでも逃げたかった。
甘い考えに恥じを感じる。
悪いと思っていたのに、会う事に緊張して……。
「？何を言ってるんですか、貴方に怒られた時も予想できてましたよ。
それに、逆にこっちとしては貴方の"実証しろ"という意見があって助かりました」
助かった？
それってどういう……。
「まぁ、どうして助かったかはまだ教えませんよ。
さて、そろそろ夕食を食べに行きましょう。実はもうお腹が減って仕方ないので」
「……紅明」
「ほら、行きますよ。槍と手袋はあとで届けますから」
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水溶液(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます!少し話しがバラけて……最近、ようやく話の筋がまとまったのでこれからは今までよりも一生懸命頑張りますね！ (2016年8月7日 0時) (
レス) id: 286a4cd632 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ(プロフ) - 楽しく読まさせいていただいてます。更新頑張ってください (2016年8月6日 23時) (レス) id: 9f77e6e9ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水溶液 x他1人 | 作成日時：2016年7月28日 23時
