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数年後の事だった。
今日は私の誕生日だ。今日で15歳。
朝早くから侍女が私を起こしに来ると、早速支度に取り掛かられた。
「姫様は温かい春の子ですね。今日はそれに合わせて桜色の服にしましょうか」
侍女が持つその手には言った通り、桜色の綺麗な衣があった。
思わず心が踊る。私の好きな色だから。
「はい！」
桜の柄と金糸で刺繍が施された鮮やかな衣。
そして髪も特別に結いあげられ、化粧も施される。
可愛いと侍女が連呼した。
「白A様。白雄様たちが支度が終わったら少し部屋に寄りなさいと」
兄上が？どうしたんだろう。
兄上も用意があるはずなのに。
「分かりました。今から向かいます」
いつもよりも重い服を引きずりながらも兄上の部屋へと向かう。
うーん、可愛いけどちょっと動きにくい。
「あっ！来られましたよ、兄上」
「ほんだ！わー可愛い」
白龍と白瑛の声が聞こえる。
どうして兄上の部屋に？
そう思いつつ中を覗くと白雄兄上と白蓮兄上と白龍と白瑛がいた。
全員正装はしていて、準備はもう終わったようだけど……。
「誕生日おめでとう。白A」
白雄兄上がそういった。
そして続けて白蓮兄上も白龍たちもいう。
こんな事も初めてだったから思わず驚き、動揺を隠せない。
ただ、嬉しい事は確かだった。
「あ、ありがとうございます」
頭を下げると、白雄兄上がいいという。
とりあえず、座ろうと思うと足に白龍たちが飛びついてきた。
「姉上可愛いー！」
「桜の柄素敵です」
可愛いのは二人だ。
思わず心の中で叫びつつ。二人の頭を撫でる。
二人とも正装をしているが、少し髪が乱れていた。
あーあ。これは直しておかないとな。
そう思って頭を手ぐしでほぐしてやる。
白瑛は何をやっているのか分かってみたいだが、撫でられていると思っているのかじっとしていた。
「白A」
ふと名前を呼ばれ兄上の方を見ると、優しい目の兄上が私を見ていた。
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水溶液(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます!少し話しがバラけて……最近、ようやく話の筋がまとまったのでこれからは今までよりも一生懸命頑張りますね！ (2016年8月7日 0時) (
レス) id: 286a4cd632 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ(プロフ) - 楽しく読まさせいていただいてます。更新頑張ってください (2016年8月6日 23時) (レス) id: 9f77e6e9ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水溶液 x他1人 | 作成日時：2016年7月28日 23時
