別れ ページ24
【太宰side】
ドアが閉まる音がした ,
皆居るのにそんな音する訳ないのに
まぁいっか
頭に何かが突っかかるけどそれを振りほどいて目の前にある紙の束に向かい合う
「国木田くぅん , 手伝って〜 !! 」
「 己でやれ , 阿呆が 」
冷たい言葉をかけられて気分が下がる
はぁ……と長い溜息をついて 私は考えた
ここで慰めの言葉が誰かから来る
無論其のような言葉はかからない
だからこそ私の頭をキリキリと痛めつけたのだ
------------------
私は其の紙を放り出して外に散歩に出掛けた
色んなところをフラフラする
そして対して思い出のない川辺にしゃがみこむ
なんかあるのに記憶が… 考えても頭が痛くなるだけだった 。
「 … あれ , 」
青年が私の5m先程にしゃがんでる
『 …はぁ …… 』
溜息をついていて面白そうなので話しかける
「 なーんで溜息付いてるのかな ?」
そして顔を見ると其の子は顔を歪めた
『 … ちよっと、思い出がありまして 』
私はなんか見覚えがある顔だとおもってしまった
綺麗な顔立ち , でも考えても頭が痛くなるだけ
「 ……ほう , …処で君 私と会ったことあるかい ?」
ただ率直な疑問を投げかけただけだった
その青年は涙を何滴も流した
「 !? 」
『 会った …ことッ ですか … 。 多分…夢の 中でしょうね …』
途切れ途切れに話す青年に矢張り見覚えがあった
ピピピピッ
【志賀翔side】
太宰さんの携帯が鳴る
「太宰っ !!任務だ!!」
『 じゃあ , 僕はここで』
太宰さんは携帯を放り投げた
そして 俺の首に軽くキスをした
「 … ごめん ,
何となくその首にキスがしたかっただけだからね … じゃ、私もそろそろ行くよ」
矢張り俺は泣いていた
首へのキスはどうしても忘れないほど人を想う気持ちの表れ____
意味があってしたとしたら太宰さんは俺のことを思い出したのか … ? 其う考えるともっと涙が溢れる
『 太宰さん … 好きでした 』
小さく呟くと太宰さんはこちらを振り返った
「 私もだよ , 翔くん」
今後2人は一生会うことはなかった____
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洸(プロフ) - 泣いたわ、もう泣いたわ、、、タメ口ごめんなさい (2020年3月6日 3時) (レス) id: 6d6b8b4f55 (このIDを非表示/違反報告)
いけたい - 押し倒しましょ?もう押し倒しちゃいましょ? (2018年10月28日 20時) (レス) id: 21ac21fda6 (このIDを非表示/違反報告)
夜菜 - 太宰が触れてる時は異能が効かないのでいいんじゃないんですか? (2017年8月3日 4時) (レス) id: 3fa40a2e0f (このIDを非表示/違反報告)
神夜 蒼(プロフ) - 下の方も言ってますけど太宰さんには異能は効きませんよ? これじゃ原作崩壊してる気が……。 (2017年6月3日 16時) (レス) id: b87a79904c (このIDを非表示/違反報告)
アニオタ★ - 最高ですね。最後感激っ!もう泣きそう…。最高でした!有難う御座います…!本当に、有難う御座いました!ご馳走様でした!最高でした!(←何度も繰り返すキモい)いい話ですよ!お疲れ様でした!他の作品、是非見させて頂きます!拝見だぜっ!*\(^o^)/*応援します! (2017年3月5日 3時) (レス) id: c82853ab8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎 | 作成日時:2016年8月8日 13時