運命 9 ページ10
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私が何を言いたいのか伝わったのか、
新庄さんは唇をきゅっと結び、うっすらと目に涙を浮かべた。
「…ごめん。邪魔だったよね」
そう言ってどこかへ走っていく新庄さん。
その姿は正に失恋を目撃したヒロインそのもの。
後悔はない。
だって今まで言いたい事を言えた気がしたから。
まぁ、実際は言葉にしてはいないけど。
「…ねぇ、新庄と何かあった？」
「え…」
ドキリと胸が鳴る。
抱きしめていた腕を解き、再び赤葦は私の隣に座った。
何か、はあったと思う。
あの教室でのことは、絶対新庄さんを傷つけた。
でも卑怯で臆病な私にそんな事言える勇気はなくて。
周りの信頼を失うよりも、赤葦に捨てられる方が何百倍も怖いから。
「…何にもないよ」
「本当に？」
「うん…何にもない」
目を合わせずに言う。
そんな私から何を察したのか、赤葦はそれ以上追求してこなかった。
「何かあったら言えよ？」
「うん、ありがと。やっぱり優しいね、赤葦は」
本当、私にはもったいない。
優しい君。
だから分かってしまう、その先の君を。
君は優しいから、きっとこの後新庄さんの所に行くんでしょ？
同じ部活だから嫌でも会わなきゃいけないから、君は彼女に手を差し伸べる。
「俺はAの味方だから、ね？」
どこかの恋愛小説で聞いた事のあるセリフ。
これを俗にいうフラグというやつなのか。
私はただ頷くことしかできなかった。
その後赤葦は先に戻り、私は授業中に教室に戻った。
新庄さんとは席が離れているから喋らなくて済む。
私は戻っても到底授業を受ける気にはなれず、過ぎていく時間に怯えながら寝たふりを続けた。
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さき(プロフ) - ありきたりな展開にならなくてすきです。。。。。 (2023年2月1日 11時) (
レス) @page11 id: 9fc0d0edba (このIDを非表示/違反報告)
赤葦くんのお嫁に行かせて - あぁ、、赤葦くん、愛してるわ(( いやね、これは新庄も新庄だよ、 あかーしかっけぇなｯｯｯ!!!!!!!!!!!!! (2023年1月24日 22時) (レス) @page11 id: 8eae8b626f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パパゴラス4世 | 作成日時：2020年5月11日 21時
