第四章 ページ4
グルッペンside
我々の国の近くの森で倒れていたという女。
ゾムとコネシマが連れ帰ってきたが危険はなさそうだということで一時的に匿うことを許可する。
傷もそこまで酷くないので一週間もあれば完治するだろう。
俺はその女を話でしか聞いていないがきっとそこら辺の国の奴だろうから適当に話を聞いて傷が回復し次第帰せばいい。
やけにコネシマが気に入っているようだったがあいつの事だ。
大した理由なんてないだろう。
。・＊・。・＊・。・＊・。・＊・。・＊・。・＊・。
女が目を覚ましたとしんぺい神からの報告を受けて医務室に向かう。
本当なら総統の俺が行くのは間違っているのだがトントンから逃れるための理由として俺が申し出た。
もうそれだけで達成感や解放感を感じられ、女の事なんてどうでもよくなる。
さっさと終わらして逃げるか……。
・
女は思ったよりも小柄で若く見えた。
まだ少女という表現の方がしっくりくる。
適当な質問を繰り返してどう終わろうか考えを巡らせていると、少女がシャワーを借りてもいいかと尋ねてきた。
断る理由もないので許可するといそいそと奥のシャワールームへと足を少し引きずりながら入って行く。
その間に話の内容を考えておこう。
・
二十数分で少女は戻ってきた。
あまり聞きなれないドライヤーの音が聞こえていたので髪まで乾かしていたのだろう。
お待たせしてすみません、と控えめの言葉が後ろから聞こえた。
「いや、別にいい…………ほう」
振り向いたそこにはあの少女。
先程まではみすぼらしかったが、汚れが落ち、整えられた髪が少女を本来の美しさへと戻している。
あどけないその姿はとても可憐だった。
「話の続きをしよう」
再びベッドに腰かけた少女に言葉をかける。
考えていた話の内容を全て吹っ飛ばして。
俺は交渉という名の勧誘を始める。
「戦闘、または内政について詳しいか？」
『……へ？』
目を真ん丸くさせて少女は情けない声を出した。
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リノ(プロフ) - 本田大和さん、ありがとうございます！様！？私の妄想に共感して下って嬉しい限りですー！！ (2017年9月3日 17時) (
レス) id: 02182e081c (このIDを非表示/違反報告)
本田大和(プロフ) - きゃあああーーーっ！！リノ様の文章力で妄想が止まりませんｗｗ これから誰と絡んでいくのか楽しみで仕方がありません(＊ﾟ∀ﾟ)ｂ (2017年9月3日 10時) (レス) id: ed9a366666 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - 夏海さん、ありがとうございます！嬉しいですー！私自身、最初読み間違えたんですよ（笑）、 (2017年8月30日 23時) (レス) id: 02182e081c (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 話のテンポがすごく好きです。そして「ボロボロさん」には草を禁じ得ない笑 (2017年8月30日 23時) (レス) id: 8f3bd46b36 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - リホさん、ありがとうございます！ありがちな話ですけど楽しんでいただければ幸いです！ (2017年8月29日 10時) (レス) id: 02182e081c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リノ | 作成日時：2017年8月21日 13時
