59話 ページ20
「マリー、違うよね、マリー......？」
冷たい瞳で私を見つめるマリー。
カノの深く暗い瞳とは、また違った恐怖。
足がガタガタと震え、全身に鳥肌が立つ。
「ごめん...ごめんね。Aちゃん。
私は、今まで、ずっと、皆を見てたの。だから、だから、今から話すこと信じて...。聞いて...。」
マリーは一筋の涙を流した。
「Aちゃん、B子ちゃんが、どうして犠牲者になったか知ってる？それはね、......私が、C太君にお願いして、犠牲者にしてもらったの。」
「え...？」
嘘、ありえない。そんなこと無い。
頭の中でぐるぐる回るB子とC太の顔。
最後に守ってくれたC太が、B子を...？
「信じられないよね、でも私、このゲームを早く終わらせたかったの。もう......飽きたから。
B子ちゃんの未送信メールには、《切》って書いてあった。それもC太君から聞いたの。
そしてＡ弥君..。Ａ弥君の事も、知りたい？」
私は、静かに頷いた。
「Ａ弥君の未送信ボックスにあったメールにはこう書いてあった。
やっと思い出した、あの時一緒に本を読んだのは...××だった。って...。
私はその時思った、犠牲者にしてよかった！って。あの人が全てを話したら、私にとって不利益以外のなんでもないの...。
ここまで言えば、もう、わかるよね？裏切り物が誰か。｣
Ａ弥の未送信メールに、そんなメールはなかった。
きっと、私より先に確認したマリーが消したんだろう。
なぜ、消したか。
どうしてそれを今まで黙っていたか。
......。
私は全てを理解した。
「マリー............。」
「マリーが裏切り者だったんだ、ね...？」
涙が頬を伝う。
何度も流した涙。
目が痛かった。開けているのすら辛い瞼。
きっと今の私の目は、
マリーと同じように真っ赤なのかな、とポツリと思った。
「...Aちゃん、Aちゃんの答えが出たなら、私を......犠牲者にして。これで終わらせよう？」
今、残っているのは、私とマリーだけ。
びびっ
と心に稲妻が走った。
【たった一人になった時、僕が会いに行く】
最後の一瞬、私は何も考えず、カッターを振り上げた。
はやく...Ａ弥。
会いにきて。
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ゆっきー - 続き楽しみです!! (2016年8月24日 18時) (
レス) id: 25dfd185d4 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 続き全裸待機！ (2016年5月23日 7時) (レス) id: 1c59552161 (このIDを非表示/違反報告)
M実 - 続きを見たいです！よろしくお願いします！ (2015年12月18日 23時) (レス) id: 22cd539554 (このIDを非表示/違反報告)
Ｅ乃@スズムもどき(プロフ) - やっと一番書きたかった場所をかけました。 メールが届きました、の件名を編集されていただきました。 (2015年7月28日 21時) (レス) id: e13a9b4297 (このIDを非表示/違反報告)
Ｅ乃@スズムもどき(プロフ) - 皆さん、今まで一年ほど？放置してしまい、本当にすいませんでした。まだお気に入りにしてくれている方々がいて、本当に嬉しいです(*´`) これからまた少しずつ頑張っていきます。 (2015年7月22日 20時) (レス) id: e13a9b4297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スズムもどき | 作成日時：2014年3月24日 10時
