殺し屋達の集う場所 【歌い手】

殺し屋十人 ページ11

そらるside

まふにAの事好きですよねって言われる。でもなんか否定できないんだよな。なんだろう…

｢笑顔が好き｣
ま｢？｣
｢極たまーに見せる笑顔が好きかな｣
ま｢相当ですね｣

仕方ないじゃん←

ま｢それより、悩みごとってなんですか？｣

そうだった忘れてた← めっちゃ些細だしまだ会って間もないから仕方ないかもだけどさ

｢Aに名前で呼ばれたいー｣
ま｢は？｣

そんなこと？って思うよね。思うよね(２回目)
でもそらるさん結構気にしてるんだよー

｢まふも天月もうらたも坂田も名前で呼ばれてるのに俺だけリーダー呼びとか辛い｣
ま｢はぁ…｣

無言でため息つかないで!?(最早キャラ崩壊)
まふなら何かいい案無いかなって思ってたのに…

いや、違う。俺はただ誰かに聞いて欲しかっただけだ。相方(まふ)なら聞いてくれるって思ったから。

すると、不意にまふが少し笑った。笑い事じゃないんだけど…

ま｢まあもう少し待ってみる事ですね｣
｢はぁ？｣
ま｢そのうち分かりますよ｣

うっわぁー、そらるさんこういうの苦手かも。


まふまふside

そらるさんの悩みごとを聞いていると、違和感を感じた。そらるさんに気付かれないように周りを見渡す。

まあこんなに甘えたモードになってたら気づかないだろうけど。

そらるさんはたまに甘えたモードになる。特徴としては、語尾が伸びたりくっついてきたりetc.....

現に今抱きつかれてるんだから間違いない。分かりやすく伝えるとしたら、そらるさんのよく抱いてるはんぺんクッションの位置に僕が居る感じだ。

聞き終わってみれば、なんだ、そんなことかって思うけど、そらるさんだから仕方ないのかも。

僕よりコミュ力あると思うんだけどなぁ← その時、不自然に立てられたあまちゃんのスマホに気がついた。

なるほど、こっちがアクションを起こさなくてもどうにかなりそうじゃん。

思わず笑みが零れる。それとなーく仄めかしてみたらそらるさんに嫌な顔された。

｢まあまあ。Aさんが戻って来るまで思う存分甘えさせてあげますから｣

くるっと体制を変え身体ごとそらるさんの方を向くと、なんか顔を真っ赤にして目を逸らされた。

そ｢(いきなりは反則だろ…)｣

ギューって抱きしめて頭を撫でていると、始めは慌ててたけど抱き締め返してくれた。

｢……｣
そ｢……｣
｢(寝ちゃった、か)｣

なんか僕も眠くなってきたからそらるさんを抱きしめたままソファに寝転んだ。

｢(…あったかい…)｣

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